営業利益・経常利益・当期純利益とは?えいぎょうりえきけいじょうりえきとうきじゅんりえき
営業利益・経常利益・当期純利益とは、損益計算書で段階的に計算される利益。売上高から売上原価を引いた売上総利益、そこから販売費及び一般管理費を引いた営業利益、受取利息や支払利息などの財務損益を加減した経常利益、特別損益と法人税等まで差し引いた当期純利益、という順に並ぶ。営業利益は本業のもうけを表す段階の利益で、費用を変動費と固定費に分ければ「売上高×限界利益率−固定費」としても表せる。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
高度試験の午前Iは30問でテクノロジ・マネジメント・ストラテジの全分野を薄く広く扱い、企業活動からは損益分岐点分析が繰り返し出る。そこでの営業利益は、損益計算書を読み取る対象ではなく、限界利益率と固定費から逆算する対象として現れる。目標の営業利益を先に置いて必要な売上高を求めさせたり、2社の限界利益率・損益分岐点売上高・安全余裕率を比較させたりする形で、1問あたり実質1分強の中で計算を通しきれるかが問われる。
具体例
売上高500百万円、材料費200百万円、外注費100百万円、製造固定費100百万円、販売固定費80百万円という実績から、翌年度に営業利益30百万円を得るために必要な売上高を求める。変動費は材料費と外注費の計300百万円なので変動費率は0.6、限界利益率は0.4。固定費は180百万円で、必要な限界利益は180+30=210百万円、よって売上高は210÷0.4=525百万円となる。
試験での引っ掛け
増やしたい利益の額をそのまま売上高に足す誤りが定番で、上の例なら500+10=510という選択肢が用意される。必要売上高は(固定費+目標営業利益)÷限界利益率であって、利益の増分をそのまま売上に上乗せするのではない。変動費と固定費の切り分けも狙われ、材料費・外注費は変動費、製造固定費・販売固定費はどちらも固定費として合算する。会社の比較問題では、限界利益率が高いほど損益分岐点売上高が低いとは限らない点が引っ掛けになる。損益分岐点売上高は固定費÷限界利益率なので、限界利益率0.6でも固定費900万円なら1,500万円、限界利益率0.3でも固定費300万円なら1,000万円となり、限界利益率の低い側のほうが安全余裕率が高くなることがある。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 高度試験 午前Ⅰ 問29(IPA)
資料は今年度の損益実績である。翌年度の計画では、営業利益を30百万円にしたい。翌年度の売上高は何百万円を計画すべきか。ここで、翌年度の固定費、変動費率は今年度と…
正解:525
要点:必要売上高=(固定費+目標利益)÷限界利益率
変動費は材料費200+外注費100=300百万円なので、変動費率は300÷500=0.6、限界利益率は0.4である。固定費は製造固定費100+販売固定費80=180百万円。営業利益30百万円を得るには限界利益が180+30=210百万円必要で、売上高は210÷0.4=525百万円となる。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 3. 会計・財務 > (1) 企業活動と会計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。