変動費・固定費とは?
変動費・固定費とは、変動費は売上高・生産量の増減に比例して増減する費用(原材料費など)。固定費は売上高・生産量の増減にかかわらず一定額発生する費用(家賃・減価償却費など)。
高度試験・午前I(全区分共通)の過去問では7回出題されています(2017年度〜2025年度)。
へんどうひ・こていひ
変動費・固定費の意味
変動費は売上高・生産量の増減に比例して増減する費用(原材料費など)。固定費は売上高・生産量の増減にかかわらず一定額発生する費用(家賃・減価償却費など)。
変動費・固定費の具体例
製品の材料費は生産数量に比例するため変動費、工場の賃借料は生産数量にかかわらず一定なので固定費に分類される。
変動費・固定費は試験でどう引っ掛けられる?
総額で見るか製品1個あたりで見るかで説明が逆転するのが定番。総額では変動費が増減し固定費は一定だが、1個あたりで見ると変動費は一定で、固定費は生産量が増えるほど減る。また減価償却費や正社員の給与は固定費、外注加工費や材料費は変動費という費目単位の分類も問われる。
変動費・固定費と関連する用語
変動費・固定費が出た過去問
損益分岐点の特性を説明したものはどれか。
正解:損益分岐点での売上高は,固定費と変動費の和に等しい。
要点:損益分岐点売上高=固定費÷(1−変動費率)
損益分岐点は利益がちょうど0になる売上高で、売上高=固定費+変動費が成り立つ点である。式では損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)となる。この式から、変動費率が下がるか固定費が小さくなれば損益分岐点は低くなり、比例関係でもないことが分かる。
出典:平成29年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)売上高が7,000万円のとき、200万円の損失、売上高が9,000万円のとき、600万円の利益と予想された。売上高が8,000万円のときの変動費は何万円か。ここ…
正解:4,800
要点:変動費率=1−(利益の増加分÷売上の増加分)
売上が7,000万円から9,000万円へ2,000万円増えると、利益は-200万円から600万円へ800万円増える。固定費は変わらないので、限界利益率は800÷2,000=0.4となり、変動費率は1-0.4=0.6である。したがって売上高8,000万円のときの変動費は8,000×0.6=4,800万円となる。
出典:平成30年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)損益分岐点分析でA社とB社を比較した記述のうち、適切なものはどれか。
正解:安全余裕率はB社の方が高い。
要点:損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率、余裕率で安全度を見る
限界利益率は、A社が(2,000-800)÷2,000=0.6、B社が(2,000-1,400)÷2,000=0.3である。損益分岐点売上高は固定費÷限界利益率なので、A社は900÷0.6=1,500万円、B社は300÷0.3=1,000万円。安全余裕率は(売上高-損益分岐点売上高)÷売上高なので、A社25%、B社50%となり、B社のほうが高い。
出典:令和1年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)資料は今年度の損益実績である。翌年度の計画では、営業利益を30百万円にしたい。翌年度の売上高は何百万円を計画すべきか。ここで、翌年度の固定費、変動費率は今年度と…
正解:525
要点:必要売上高=(固定費+目標利益)÷限界利益率
変動費は材料費200+外注費100=300百万円なので、変動費率は300÷500=0.6、限界利益率は0.4である。固定費は製造固定費100+販売固定費80=180百万円。営業利益30百万円を得るには限界利益が180+30=210百万円必要で、売上高は210÷0.4=525百万円となる。
出典:令和2年度 10月 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)損益計算資料から求められる損益分岐点売上高は、何百万円か。
正解:450
要点:損益分岐点=固定費180÷限界利益率0.4=450
変動費は材料費200+外注費100=300百万円なので、変動費率は300/500=0.6、限界利益率は0.4となる。固定費は製造固定費100+販売固定費80=180百万円。損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率=180÷0.4=450百万円である。
出典:令和6年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問29(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。