意思決定手法とは?いしけっていしゅほう
意思決定手法とは、利得表を前に、どの案を採るかを決める基準の総称。各案の最悪の結果どうしを比べて最も良い案を採るのがマクシミン原理(悲観的基準)、最良の結果どうしを比べるのがマクシマックス原理(楽観的基準)で、各状態の確率が分かる場合は期待値が最大の案を採る期待値原理を用いる。
最終更新:2026-10-07
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同じ利得表を渡されても、どの案が「良い」かは選ぶ側の姿勢で変わる。倒産に直結する最悪ケースを避けたい局面と、多少の損を許容して上振れを狙う局面では、答えが違って当然である。この姿勢の違いを言葉ではなく計算手続きとして定めたのがマクシミン・マクシマックスであり、確率が推定できるなら期待値で機械的に決められる。午前I(科目A-1)では小さな表を読んで基準どおり選べるかが問われる。
具体例
案Aの結果が20と−5、案Bが12と4のとき、最悪値はAが−5・Bが4なのでマクシミンならB、最良値はAが20・Bが12なのでマクシマックスならA。各状態の確率が0.5ずつなら期待値はA7.5・B8でBとなる。評価項目ごとに「評価点×重み」を足し上げて総合点で比べる加重総和法も、同じ枠で出題される。
試験での引っ掛け
マクシミンとマクシマックスの向きを逆に覚えるのが最大の失点源で、マクシミンは最悪の中で最も良いもの、マクシマックスは最良の中で最も良いものを選ぶ。この二つは確率が不明なときの基準であり、確率を前提とする期待値原理と混ぜてはいけない。選ばなかった案との差を最小にするミニマックスリグレット基準も別物である。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問29(IPA)
いずれも時価100円の株式A〜Dのうち、一つの株式に投資したい。経済の成長を高、中、低の三つに区分したときのそれぞれの株式の予想値上がり幅は、表のとおりである。…
正解:A
要点:マクシミン原理は最悪ケースの利得が最大の案を選ぶ
マクシミン原理は、各選択肢について最悪の場合の利得を求め、その中で最も良いものを選ぶ悲観的な意思決定基準である。各株式の最小値はAが10、Bが5、Cが5、Dが-10であり、最大となるのはAの10。したがってAに投資することになる。
出典:令和7年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問25(IPA)
投資の意思決定手法の一つであるPBP法に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:投資金額の回収期間の長さによって投資を評価する手法である。
要点:PBP法は回収期間で評価し時間価値を考慮しない
PBP(Payback Period)法は、投資額を回収するまでに要する期間の短さで投資案を評価する手法である。計算が単純で分かりやすい反面、貨幣の時間価値を考慮せず、回収後に生じるキャッシュフローも評価に含めないという弱点がある。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。