垂直統合・水平統合とは?すいちょくとうごう・すいへいとうごう
垂直統合は、調達から製造・流通・販売へと続く供給連鎖のうち、上流または下流の工程を自社に取り込むこと。品質と供給の確保、中間の利幅の取り込みが狙いになる。水平統合は同じ工程にいる同業を統合し、規模の経済とシェアを得ること。取り込む方向が縦か横かで区別する。
最終更新:2026-10-06
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外部から買えばよい工程をあえて自社に抱えるのは、取引のたびに条件を交渉する費用と、供給が止まる危険を避けるため。逆に同じ工程の会社どうしが一緒になるのは、固定費を分け合える規模がないと単価で負けるため。どちらも「市場で取引するより自社に持つほうが得か」という同じ問いに、方向違いで答えている。
具体例
アップルは自社で設計したMシリーズのプロセッサを採用し、直営店とオンラインストアで自ら販売しており、上流と下流の両方を取り込んだ垂直統合にあたる。一方、日本製鉄は同じ製鉄工程にある新日本製鐵と住友金属工業の合併で生まれ、生産拠点の再編による規模の経済を狙った水平統合の例。
試験での引っ掛け
供給連鎖の上流・下流を取り込むのが垂直統合、同じ工程の他社と一緒になるのが水平統合。部品の内製化は後方統合、販売網の取り込みは前方統合で、これらはどちらも垂直統合の中での向きの話であり、水平統合とは別の軸になる。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問6(IPA)
多角化戦略のうち、M&Aによる垂直統合に該当するものはどれか。
正解:製鉄メーカによる鉄鋼石採掘会社の買収・合併
要点:垂直統合は供給連鎖の上流・下流の事業を取り込むこと
垂直統合は、原材料の調達から製造・流通・販売に至る供給連鎖の上流または下流にある事業を自社に取り込むことをいう。製鉄メーカが原料である鉄鉱石の採掘会社を買収するのは上流への統合であり、原料の安定確保やコスト管理の強化を狙う典型例である。同じ段階の同業を統合するのは水平統合である。
出典・参考
高度試験 午前I(ITパスポート 相当)のシラバスの2 経営戦略 > 9. 経営戦略手法 > (2) 経営戦略に関する用語に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。