エスノグラフィーとは?えすのぐらふぃー
エスノグラフィーとは、対象者の生活や仕事の現場に入り込み、行動を長時間その場で観察・記録することで、本人も言語化できていない潜在的なニーズや不便を掘り起こす定性調査手法。文化人類学の参与観察を市場調査や業務分析に応用したもので、アンケートやインタビューでは出てこない事実を発見できる点に価値がある。
最終更新:2026-10-06
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人は自分の行動の理由を正確には説明できず、聞けば「特に困っていない」と答える作業の中に、実は多くの回り道が含まれていることがある。要求を聞き取って作った仕組みが現場で使われないという失敗は、この構造から生まれる。手間のかかる観察という方法が残っているのは、言葉になる前の要求を拾うには他に手段がないためで、デザイン思考の共感フェーズでも中核に置かれている。
具体例
花王は生活者の家庭での洗濯や掃除の様子を観察して製品開発に反映しており、聞き取りでは出てこない動作の癖から改良点を見つけている。業務でも、保全作業に同行して記録用紙の持ち替えや独自の付箋運用を観察し、現場に合う端末の形状と機能を導く、という使い方をする。
試験での引っ掛け
本人が自覚していない潜在需要を掘り起こす手法であり、統計的な代表性を得るための調査ではない。割合を出したいならアンケート(定量調査)、集団の相互作用から意見を引き出すならフォーカスグループインタビューで目的が違う。現場に同行して観察する点が要件で、会議室での聞き取りはエスノグラフィーではない。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
マーケティング調査におけるエスノグラフィーの活用事例はどれか。
正解:消費行動の現場で観察やインタビューを行い、気付かなかった需要を発掘する。
要点:エスノグラフィーは生活現場の観察から潜在需要を掘り起こす調査
エスノグラフィーは文化人類学の観察手法をマーケティングに応用したもので、消費者の生活や購買の現場に入り込み、行動を観察したりその場でインタビューしたりして知見を得る調査手法である。本人も言語化できていない不便や工夫を発見できるため、アンケートでは表れない潜在需要の掘り起こしに向く。
出典:令和5年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問8(IPA)
マーケティング調査におけるエスノグラフィーの活用事例はどれか。
正解:消費行動の現場で観察やインタビューを行い、気付かなかった需要を発掘する。
要点:エスノグラフィーは生活現場の観察から潜在需要を掘り起こす
エスノグラフィーは文化人類学の参与観察をマーケティングに応用した調査手法で、消費者の生活や購買の現場に入り込んで行動を観察し、その場でインタビューを行う。本人が言葉にできていない不便や工夫を捉えられるため、アンケートでは見えない潜在需要の発見に向いている。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。