RSAとは?アールエスエー
RSAとは、大きな合成数の素因数分解が現実的な時間で解けないことを安全性の根拠にした、公開鍵暗号方式の代表的アルゴリズム。暗号化とディジタル署名の両方に使え、サーバ証明書の鍵ペアなどPKIの基盤で広く使われる。安全性は鍵長に依存し、現在は2048ビット以上が求められる。
最終更新:2026-10-06
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共通鍵暗号だけの世界では、相手が増えるほど鍵の受渡しが破綻する。相手ごとに秘密の鍵を安全に届けなければならず、面識のない相手とはそもそも始められない。公開してよい鍵と秘密にする鍵へ役割を分けたことで、事前の受渡しなしに暗号通信と本人確認が成立するようになった。RSAはその考えを実用に乗せた最初期の方式で、いまも証明書の世界の標準の一つとして残っている。
具体例
Webサーバの証明書を申請するときに生成する鍵ペアは、RSA 2048ビットか楕円曲線暗号のいずれかを選ぶのが一般的。CRYPTRECの電子政府推奨暗号リストにもRSA署名やRSA暗号が掲載されており、公共システムの調達で方式を選ぶ根拠になる。
試験での引っ掛け
用途によって使う鍵の向きが入れ替わる。秘密にしたい通信では受信者の公開鍵で暗号化し受信者の秘密鍵で復号、ディジタル署名では送信者の秘密鍵で署名し送信者の公開鍵で検証する。「秘密鍵で暗号化」と書かれた選択肢が署名の話か通信の話かを見極めること。共通鍵暗号のAESとは方式も用途も別で、鍵長も危殆化に応じて見直される。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問23(IPA)
非常に大きな数の素因数分解が困難なことを利用した公開鍵暗号方式はどれか。
正解:RSA
要点:RSAは素因数分解の困難さを安全性の根拠とする公開鍵暗号
RSAは、大きな二つの素数の積は容易に計算できるが、その積を素因数分解するのは計算量的に困難であるという性質に安全性の根拠を置く公開鍵暗号方式である。暗号化のほかディジタル署名にも用いられる。
出典:平成31年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問27(IPA)
楕円曲線暗号の特徴はどれか。
正解:RSA暗号と比べて、短い鍵長で同レベルの安全性が実現できる。
要点:楕円曲線暗号はRSAより短い鍵長で同等の安全性を得られる
楕円曲線暗号は、楕円曲線上の離散対数問題の難しさを安全性の根拠とする公開鍵暗号方式である。RSAと同じ強度をより短い鍵長で実現できるため、鍵や署名のサイズが小さく、処理負荷や通信量を抑えられる。ICカードやモバイル機器など資源の限られた環境で広く使われている。
出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問20(IPA)解説で登場
データベースで管理されるデータの暗号化に用いることができ、かつ、暗号化と復号とで同じ鍵を使用する暗号方式はどれか。
正解:AES
要点:同一鍵で暗復号する共通鍵暗号の代表はAES
暗号化と復号に同じ鍵を用いるのが共通鍵暗号方式であり、その代表がAESである。処理が高速で大量のデータの暗号化に向くため、データベースやストレージの暗号化に適している。公開鍵暗号のRSAは異なる鍵の対を用い、SHA-256はハッシュ関数で復号できず、PKIは鍵と証明書を扱う基盤の名称であって暗号方式ではない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。