ステガノグラフィ・電子透かしとは?ステガノグラフィ・でんしすかし
ステガノグラフィ・電子透かしとは、どちらも画像や音声などのデータに別の情報を埋め込む技術だが、狙いが逆。ステガノグラフィは情報が埋まっていること自体を気づかせない「存在の秘匿」を、電子透かしは著作権者や購入者の情報を目立たない形で残し後から取り出して出所をたどる「権利保護と追跡」を目的とする。
最終更新:2026-10-06
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暗号は内容を読めなくするが、暗号文がやり取りされている事実までは隠せない。通信の存在が知られるだけで不利になる場面では、それでは足りない。一方でデジタルの複製は劣化しないため、著作物にラベルを貼るだけでは切り取られて追跡できなくなる。中身と一体化した形で情報を持たせる必要から、同じ「埋め込み」の技術が別々の目的で発達した。
具体例
Adobeが推進するContent Credentials(C2PA)は、画像の作成・編集の来歴を透かしとして残し、後から出所を確認できるようにする取り組みで、電子透かし側の応用にあたる。ステガノグラフィ側は、画像の画素の最下位ビットをわずかに書き換えてメッセージを隠す手法が代表で、見た目の変化はほとんど生じない。
試験での引っ掛け
三つの目的の混同が定番の出題。暗号化は「内容を読めなくする」、ステガノグラフィは「存在に気づかせない」、電子透かしは「出所を証明する」。電子透かしはデータの改変や複製そのものを止める技術ではなく、流出した後に追跡できるようにする性格のものである点にも注意。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問17(IPA)
ステガノグラフィはどれか。
正解:画像などのデータの中に,秘密にしたい情報を他者に気付かれることなく埋め込む。
要点:ステガノグラフィは情報の存在自体を気付かせずに埋め込む技術
ステガノグラフィは、画像や音声などのデータに秘密の情報を埋め込み、そこに情報が隠されていること自体を第三者に気付かせない技術である。内容を読めなくする暗号化と違い、存在を隠す点が本質である。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問24(IPA)
伝達したいメッセージを画像データなどのコンテンツに埋め込み,埋め込んだメッセージの存在を秘匿する技術はどれか。
正解:ステガノグラフィ
要点:ステガノグラフィはメッセージの存在自体を隠す技術
ステガノグラフィは、画像や音声などのデータに情報を目立たない形で埋め込み、通信の内容だけでなく「秘密の通信が行われていること自体」を隠す技術である。暗号化が内容を読めなくする技術であるのに対し、ステガノグラフィは存在そのものを秘匿する点が違う。電子透かしと近い技術だが、電子透かしは著作権情報の埋込みが主目的である。
出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問11(IPA)
ステガノグラフィはどれか。
正解:画像などのデータの中に、秘密にしたい情報を他者に気付かれることなく埋め込む。
要点:ステガノグラフィは情報の存在自体を隠して埋め込む技術
ステガノグラフィは、画像や音声などのデータに秘密の情報を埋め込み、情報が存在すること自体を第三者に気付かせない技術である。内容を読めなくする暗号化と違い、通信の存在そのものを隠す点が本質で、電子透かしと同じ技術基盤が使われる。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 4 情報セキュリティ対策 > 技術的セキュリティ対策に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。