AESとは?エーイーエス
AESとは、米国政府の標準として採用された共通鍵暗号方式(Advanced Encryption Standard)。暗号化と復号に同じ鍵を使い、鍵長は128・192・256ビットから選ぶ。ブロック長は128ビット固定で、旧標準のDESに代わり現在最も広く使われている。
最終更新:2026-10-06
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旧標準のDESは鍵長が56ビットしかなく、計算機の性能向上によって総当たりが現実的な時間で可能になった。特定の企業の技術に依存しない後継を選ぶため、米国立標準技術研究所(NIST)が公募と公開審査を行い、ベルギーの研究者が設計したRijndaelが採用された。設計も審査過程もすべて公開されていることが信頼の根拠であり、国内でもCRYPTREC暗号リストに収録されている。
具体例
無線LANのWPA2・WPA3、AppleのFileVaultやMicrosoftのBitLockerによるディスク暗号化、パスワード付きZIPの暗号化など、身近な仕組みの内部で共通してAESが使われている。
試験での引っ掛け
RSAと取り違えやすい。AESは共通鍵暗号で暗号化と復号に同じ鍵を使い、RSAは公開鍵暗号。また128・192・256はいずれも鍵長のビット数であって、ブロック長(128ビット固定)ではない点が狙われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問28(IPA)
PCとサーバとの間でIPsecによる暗号化通信を行う。ブロック暗号の暗号化アルゴリズムとしてAESを使うとき、用いるべき鍵はどれか。
正解:PCとサーバで共有された共通鍵
要点:AESは共通鍵暗号なので双方で共有した共通鍵を使う
AESは共通鍵暗号(ブロック暗号)であり、暗号化と復号に同じ鍵を使う。したがってIPsecの通信では、鍵交換によってPCとサーバの双方が共有した共通鍵を用いる。公開鍵暗号は、この共通鍵を安全に共有する段階などで使われる。
出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問17(IPA)
PCとサーバとの間でIPsecによる暗号化通信を行う。通信データの暗号化アルゴリズムとしてAESを使うとき、用いるべき鍵はどれか。
正解:PCとサーバで共有された共通鍵
要点:AESは共通鍵暗号。IPsecのデータ暗号化には共有した共通鍵を使う
AESは共通鍵暗号方式であり、暗号化と復号に同一の鍵を使う。IPsecでは鍵交換プロトコル(IKE)によって通信相手と安全に共通鍵を共有し、その鍵でデータを暗号化する。公開鍵暗号は鍵交換や相手認証の段階で使われるが、大量のデータ本体の暗号化には処理が高速な共通鍵暗号を用いる。
出典:平成31年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問20(IPA)解説で登場
無線LANを利用できる者を限定したいとき、アクセスポイントへの第三者による無断接続の防止に最も効果があるものはどれか。
正解:セキュリティ方式にWPA2-PSKを使用し、十分に長い事前共有鍵を設定する。
要点:無断接続対策はWPA2-PSKと長い事前共有鍵が最も有効
無線LANで第三者の無断接続を防ぐには、十分な強度をもつ暗号方式と推測困難な事前共有鍵を組み合わせるのが最も効果的である。WPA2-PSKはAESベースのCCMPを用いており、長い事前共有鍵と併せれば実用上の突破は困難になる。WEPは既に解読手法が確立しており、鍵を長くしても安全性は確保できない。
出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問20(IPA)
データベースで管理されるデータの暗号化に用いることができ、かつ、暗号化と復号とで同じ鍵を使用する暗号方式はどれか。
正解:AES
要点:同一鍵で暗復号する共通鍵暗号の代表はAES
暗号化と復号に同じ鍵を用いるのが共通鍵暗号方式であり、その代表がAESである。処理が高速で大量のデータの暗号化に向くため、データベースやストレージの暗号化に適している。公開鍵暗号のRSAは異なる鍵の対を用い、SHA-256はハッシュ関数で復号できず、PKIは鍵と証明書を扱う基盤の名称であって暗号方式ではない。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 1 情報セキュリティ > 情報セキュリティ技術(暗号技術)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。