LANとWANとは?らんとわん
LANは事業所や建物の中など限られた範囲を結ぶネットワーク、WANは離れた拠点どうしを結ぶ広い範囲のネットワークを指す。区別が効いてくるのは、どこまでが自社の管理下で、どこから通信事業者やインターネットを経由するのかという線引きで、暗号化の要否、機器の設置場所、監視や記録の責任範囲がこの線で変わる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
同じ建物の中だけで通信していた時代は、配線が自社の敷地内に収まっており、物理的に守れば足りた。拠点が増え、在宅勤務が加わると、通信は必ず自社の外を通る。自分で守れる区間と、他社に委ねる区間を言い分けられなければ、契約でどこまで求めるか、どの区間を暗号化するかを決められない。この線引きの語彙としてLANとWANの区別が要る。
具体例
本社と支店を結ぶ回線を見直す際、拠点間の通信が外部の回線を通ることを踏まえ、IP-VPNやインターネットVPNを使って業務データを暗号化したうえでやり取りする方式を採用した。あわせて、各拠点のLAN側に許可していない私物の機器がつながっていないかを定期点検する運用を始めた。
試験での引っ掛け
「社内LANだから安全」という前提は誤りで、持ち込み端末やマルウェアに感染した端末が内側にある可能性を常に考える。またWANはインターネットと同義ではなく、通信事業者が提供する閉じた広域網も含む。インターネットVPNと専用線・IP-VPNでは、経路のどこまでを事業者が保証するかが違う点も問われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問47(IPA)
IPアドレスの自動設定をするためにDHCPサーバが設置されたLAN環境の説明のうち、適切なものはどれか。
正解:DHCPによる自動設定を行うPCに、DHCPサーバのアドレスを設定しておく必要はない。
要点:DHCPはブロードキャストで探すためサーバ指定が不要
DHCPでは、クライアントがブロードキャストで設定要求を出し、それに応答したサーバからIPアドレスなどを受け取る。したがってクライアントにDHCPサーバのアドレスをあらかじめ設定しておく必要はない。配布されるのはIPアドレスだけでなく、サブネットマスクやデフォルトゲートウェイ、DNSサーバのアドレスなども含まれる。割当てには有効期限(リース期間)があり、同じアドレスが再び割り当てられる保証はない。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問45(IPA)
ルータの機能に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:LAN同士やLANとWANを接続して,ネットワーク層での中継処理を行う。
要点:ルータはネットワーク層でIPアドレスを見て経路を選び中継する
ルータはOSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し、IPアドレスを見て経路を選択しパケットを中継する。これによりLAN同士やLANとWANといった異なるネットワークを相互接続できる。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問19(IPA)
参加者が毎回変わる100名程度の公開セミナにおいて,参加者に対して無線LAN接続環境を提供する。参加者の端末以外からのアクセスポイントへの接続を防止するために効…
正解:アクセスポイントがもつ認証機能において,参加者の端末とアクセスポイントとの間で事前に共有する鍵をセミナごとに変更する。
要点:無線LANの部外者接続は事前共有鍵の都度変更で防ぐ
参加者が毎回入れ替わる環境では、以前の参加者が鍵を知っている状態が続くと部外者の接続を許してしまう。事前共有鍵をセミナごとに変更すれば、その回の参加者だけが接続できる状態を保てる。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問20(IPA)
公衆無線LANのアクセスポイントを設置するときのセキュリティ対策と効果の組みのうち,適切なものはどれか。
正解:同一のアクセスポイントに無線で接続している端末同士の通信を,アクセスポイントで遮断する。(同一のアクセスポイントに無線で接続している他の端末に,公衆無線LANの利用者がアクセスポイントを経由して無断でアクセスすることを防止する。)
要点:公衆無線LANでは端末間通信の遮断が有効な対策
公衆無線LANでは不特定多数が同じアクセスポイントに接続するため、利用者どうしが相互に通信できると、他人の端末への侵入や盗聴の危険が生じる。端末間通信をアクセスポイントで遮断する機能(プライバシセパレータ等)を有効にすれば、この経路を断てる。MACアドレスは偽装可能、SSIDは仕様上平文で流れる、SSIDの命名では偽アクセスポイントの設置自体は防げない、という点も押さえておきたい。
出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問9(IPA)
ネットワーク障害の発生時に,その原因を調べるために,ミラーポート及びLANアナライザを用意して,LANアナライザを使用できるようにしておくときに,留意することは…
正解:LANアナライザはネットワークを通過するパケットを表示できるので,盗聴などに悪用されないように注意する必要がある。
要点:LANアナライザは通信を丸見えにするため厳重に管理する
LANアナライザはミラーポート経由で流れるパケットを取り込み、その中身を表示できる。したがって認証情報や業務データも見えてしまうため、機器の管理を限られた担当者に限定し、盗聴に悪用されないよう保管と利用を厳重に管理する必要がある。
出典・参考
公式シラバスの4 技術要素 > 1 ネットワーク方式 > ネットワークの種類と特徴に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。