危殆化とは?
危殆化とは、コンピュータの性能向上や解読手法の進歩により、それまで安全とされていた暗号アルゴリズムや鍵長の安全性が低下すること。危殆化した暗号は、より鍵長の長い方式や新しいアルゴリズムへの移行が必要になる。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では6回出題されています(2016年度〜2022年度)。
きたいか
危殆化の意味
コンピュータの性能向上や解読手法の進歩により、それまで安全とされていた暗号アルゴリズムや鍵長の安全性が低下すること。危殆化した暗号は、より鍵長の長い方式や新しいアルゴリズムへの移行が必要になる。
危殆化の具体例
危殆化は試験でどう引っ掛けられる?
危殆化は「暗号が破られた瞬間」を指すのではなく、計算機性能の向上や解読手法の進歩で安全性の余裕が失われていく状態を指す。またハッシュ関数の危殆化は鍵長を伸ばして解決できるものではなく、アルゴリズムそのものの移行が必要になる。
危殆化と関連する用語
危殆化が出た過去問
PKI(公開鍵基盤)における認証局が果たす役割はどれか。
正解:失効したディジタル証明書の一覧を発行する。
要点:認証局は証明書の発行と失効リストの公開を担う
認証局(CA)は、公開鍵が確かに本人のものであることを保証するディジタル証明書を発行し、また鍵の危殆化や失効事由が生じた証明書を失効リスト(CRL)として公開する役割を担う。利用者は証明書を検証する際にCRLやOCSPで失効状況を確認する必要があり、この失効管理までを含めてPKIの信頼が成り立っている。暗号化や署名検証そのものを行うのは利用者側である。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問29(IPA)暗号の危殆化に該当するものはどれか。
正解:考案された当時は容易に解読できなかった暗号アルゴリズムが、コンピュータの性能の飛躍的な向上などによって、解読されやすい状態になること
要点:危殆化は技術進歩で既存暗号の強度が相対的に落ちること
暗号の危殆化とは、計算機性能の向上や解読手法の進歩によって、従来は安全とされていた暗号アルゴリズムや鍵長の安全性が低下し、現実的な時間で解読され得る状態になることを指す。このためアルゴリズムや鍵長は定期的に見直し、より強度の高いものへ移行する必要がある。
出典:平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問9(IPA)何らかの理由で有効期間中に失効したディジタル証明書の一覧を示すデータはどれか。
正解:CRL
要点:CRLは有効期間中に失効した証明書の一覧
CRL(証明書失効リスト)は、秘密鍵の危殆化や記載事項の変更などにより有効期間の途中で失効させた証明書のシリアル番号一覧で、認証局が発行し定期的に更新する。証明書を検証する側は、有効期間の確認に加えてCRLやOCSPで失効の有無を確かめる必要がある。
出典:平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問25(IPA)暗号アルゴリズムの危殆化を説明したものはどれか。
正解:計算能力の向上などによって,鍵の推定が可能になり,暗号の安全性が低下すること
要点:危殆化は時とともに既存暗号の安全性が下がる現象
暗号アルゴリズムの危殆化とは、計算機の性能向上や解読理論の進歩により、鍵の推定が現実的な時間で可能になり、そのアルゴリズムや鍵長の安全性が相対的に低下することをいう。鍵管理の失敗や輸出規制の問題とは異なり、時間の経過とともに必然的に進む現象なので、暗号方式や鍵長は計画的に移行していく必要がある。
出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問26(IPA)CRYPTRECの役割として、適切なものはどれか。
正解:電子政府での利用を推奨する暗号技術の安全性を評価、監視する。
要点:CRYPTRECは電子政府推奨暗号の安全性を評価・監視する
CRYPTRECは、電子政府で利用を推奨する暗号技術を評価し、その安全性を継続的に監視する国のプロジェクトである。評価結果は電子政府推奨暗号リストとして公表され、危殆化の兆候があれば運用監視暗号リストへの移動などの見直しが行われる。暗号の輸出審査や製品認証、攻撃監視といった業務は担っていない。
出典:令和1年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問3(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。