ディジタル証明書とは?
ディジタル証明書とは、公開鍵が確かにその持ち主のものであることを認証局が保証する電子的な証明書。Webサーバの実在性を証明するサーバ証明書や、利用者本人を証明するクライアント証明書などの種類がある。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では13回出題されています(2016年度〜2024年度)。
ディジタルしょうめいしょ
ディジタル証明書の意味
公開鍵が確かにその持ち主のものであることを認証局が保証する電子的な証明書。Webサーバの実在性を証明するサーバ証明書や、利用者本人を証明するクライアント証明書などの種類がある。
ディジタル証明書の具体例
HTTPSでWebサイトにアクセスすると、ブラウザはそのサイトのサーバ証明書を検証し、有効な認証局が発行した正当な証明書であればアドレスバーに鍵マークが表示される。
ディジタル証明書は試験でどう引っ掛けられる?
証明書に含まれるのは公開鍵であって秘密鍵ではない(秘密鍵は持ち主だけが保管する)。また証明書が保証するのは「この公開鍵はこの名義のものだ」という対応関係だけで、そのサイトが安全である・運営者が信用できることまでは保証しない。鍵マークが出ていてもフィッシングサイトでありうる。
ディジタル証明書と関連する用語
ディジタル証明書が出た過去問
システム監査において,電子文書の真正性の検証に電子証明書が利用できる公開鍵証明書取得日,電子署名生成日及び検証日の組合せはどれか。なお,公開鍵証明書の有効期間は…
正解:公開鍵証明書取得日2015年4月1日,電子署名生成日2015年5月1日,検証日2018年12月1日
要点:署名生成日と検証日の両方が証明書の有効期間内であること
電子署名の検証に公開鍵証明書を使うには、署名を生成した時点でその証明書が有効期間内であり、かつ検証を行う時点でも有効期間内にある必要がある。有効期間を4年とすると、2015年4月1日取得の証明書は2019年3月末ごろまで有効なので、2015年5月1日の署名生成も2018年12月1日の検証も期間内に収まる。他の組合せは、検証日が期間を過ぎているか、署名生成日が証明書の取得より前になっていて成立しない。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問39(IPA)なりすましメールでなく、EC(電子商取引)サイトから届いたものであることを確認できる電子メールはどれか。
正解:ディジタル署名の署名者のメールアドレスのドメインがECサイトのものであり、署名者のディジタル証明書の発行元が信頼できる組織のものである。
要点:送信者の正当性は認証局が裏付けた電子署名で確認する
送信元メールアドレスは容易に詐称できるため、アドレスやドメイン、本文末尾の署名を見ても送信者の正当性は確認できない。信頼できる認証局が発行したディジタル証明書に基づくディジタル署名が検証できて初めて、送信者が名乗るとおりの主体であり、内容も改ざんされていないことを確認できる。公開鍵の正当性を第三者である認証局が保証する仕組みが要点である。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問28(IPA)PKI(公開鍵基盤)における認証局が果たす役割はどれか。
正解:失効したディジタル証明書の一覧を発行する。
要点:認証局は証明書の発行と失効リストの公開を担う
認証局(CA)は、公開鍵が確かに本人のものであることを保証するディジタル証明書を発行し、また鍵の危殆化や失効事由が生じた証明書を失効リスト(CRL)として公開する役割を担う。利用者は証明書を検証する際にCRLやOCSPで失効状況を確認する必要があり、この失効管理までを含めてPKIの信頼が成り立っている。暗号化や署名検証そのものを行うのは利用者側である。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問29(IPA)公開鍵暗号を利用した電子商取引において、認証局(CA)の役割はどれか。
正解:取引当事者の公開鍵に対するディジタル証明書を発行する。
要点:認証局は公開鍵の持ち主を保証する証明書を発行する
認証局(CA)は、公開鍵とその持ち主の対応が正しいことを審査したうえで、自らの署名を付したディジタル証明書を発行する。これにより、受け取った公開鍵が本当に相手のものかを第三者機関の保証によって確認できる。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問24(IPA)HTTP over TLS(HTTPS)を用いて実現できるものはどれか。
正解:ディジタル証明書によるサーバ認証
要点:HTTPSは通信の暗号化と証明書によるサーバ認証を実現する
HTTPSはHTTP通信をTLSで保護する仕組みで、サーバのディジタル証明書を検証することによる相手の確認(サーバ認証)と、通信経路の暗号化・改ざん検知を実現する。守れるのはあくまで通信であり、端末やサーバの中身は対象外である。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問29(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。