HTTPSとは?エイチティーティーピーエス
HTTPSとは、HTTPの通信をTLSで暗号化して行う方式。経路上での盗聴と改ざんを防ぎ、サーバ証明書によって接続先が名乗ったドメインの持ち主であることを確かめる。使うポートは80番ではなく443番で、現在は個人情報を扱わないサイトも含めて標準的な形になっている。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
初期のWebは、やり取りが途中の経路をそのまま流れていた。公衆無線LANでも社内LANでも、同じ経路上にいる者が内容を読める状態で、ログインのIDとパスワードすら例外ではない。決済や会員制サービスが当たり前になるにつれ、経路の暗号化は例外ではなく前提になった。ブラウザが保護されていない接続へ警告を出すようになったことで、常時HTTPS化が実務上の標準として定着している。
具体例
ネットバンキングや通販サイトはもちろん、公開情報しか載せていない企業サイトでもHTTPS化が標準になった。無料で証明書を発行するLet's Encryptの普及が、この移行を大きく後押ししている。
試験での引っ掛け
鍵マークが示すのは、通信経路が暗号化されていることと、接続先ドメインの証明書があることだけ。そのサイトが信用できる相手であることは示さない。フィッシングサイトも証明書を取得してHTTPS化できる。またサーバへ保存された後のデータの保護や、Webアプリケーションの脆弱性への対策とも別の話である。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問17(IPA)
次の電子メールの環境を用いて、秘密情報を含むファイルを電子メールに添付して社外の宛先の利用者に送信したい。その際のファイルの添付方法、及びその添付方法を使う理由…
正解:Webブラウザから Webメールのサーバまでの通信は暗号化されるが、その後の通信が暗号化されないこともあるので、ファイルを暗号化してメールに添付する。
要点:経路の一部しか暗号化されないならファイル自体を暗号化
HTTPSで守られるのはブラウザとWebメールサーバの間だけであり、そこから先のサーバ間のSMTP転送や受信者のPOP3受信が暗号化される保証はない。経路の一部しか守られていない以上、通信路の暗号化だけに頼るのは危険で、ファイルそのものを暗号化して中身を守る必要がある(エンドツーエンドの保護)。なおBase64は文字コード変換の符号化にすぎず、鍵を使わないため暗号化にはならない。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問29(IPA)
HTTP over TLS(HTTPS)を用いて実現できるものはどれか。
正解:ディジタル証明書によるサーバ認証
要点:HTTPSは通信の暗号化と証明書によるサーバ認証を実現する
HTTPSはHTTP通信をTLSで保護する仕組みで、サーバのディジタル証明書を検証することによる相手の確認(サーバ認証)と、通信経路の暗号化・改ざん検知を実現する。守れるのはあくまで通信であり、端末やサーバの中身は対象外である。
出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問26(IPA)
HTTP over TLS(HTTPS)を用いて実現できるものはどれか。
正解:デジタル証明書によるサーバ認証
要点:HTTPSは通信の暗号化とサーバ証明書による認証
HTTPSはHTTPをTLSで保護するもので、サーバのデジタル証明書によって接続先が本物かを確認するサーバ認証と、通信内容の暗号化・改ざん検知を実現する。あくまで通信経路上の保護であり、サーバ内のファイルやPCの状態を守る技術ではない。証明書を検証することで、偽サイトへの誘導に気付ける点が重要である。
出典:令和7年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問14(IPA)
A社は、従業員300名の部品メーカーである。A社ではこれまで、業務に必要なファイルを他社との間で受け渡す場合には電子メール(以下、メールという)を利用してきた。…
正解:a1=(一), a2=(四), a3=(三)
要点:アクセス権取消しで漏えいを止め、ダウンロード記録の無で不発を確認
クラウドストレージ経由の受渡しでは、ファイル本体はサービス側にあり、受信者にはアクセス権とダウンロード用URLが与えられるだけです。宛先を誤ったと気付いた時点でアクセス権を取り消せば、相手はもうファイルを取得できません。そして、ログにダウンロードの記録が残っていなければ、実際にファイルは取得されておらず情報漏えいは起きていないと判断できます。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 5 セキュリティ実装技術 > セキュアプロトコルに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。