バックスキャッタとは?ばっくすきゃった
バックスキャッタとは、送信元を詐称した迷惑メールが宛先不明などで配送に失敗したとき、受信側サーバが作る不達通知(バウンスメール)が、詐称された無関係の第三者へ大量に届く現象。詐称された側は身に覚えのないエラーメールを浴び、通知を出したサーバは意図せず加害側に回ることになる。
最終更新:2026-10-06
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SMTPには送信者を検証する仕組みがなく、いったん受理したメールを配送できなければ差出人へ知らせる、という善意の設計が前提にある。差出人の詐称という前提の崩れによって、その通知がそのまま第三者への攻撃手段へ変わってしまった。支援士では、自組織のメールサーバの設定不備が他者への加害になる例として問われる。
具体例
対策は、受理してから通知する設計をやめ、SMTPのRCPT TOの時点で宛先の実在を確かめて、無ければその場で550応答を返して受け取らないこと。PostfixやMicrosoft Exchangeでは、上流のリレーが配下ドメインの宛先一覧を保持して検証する構成が用意されており、自組織が通知の発生源にならずに済む。
試験での引っ掛け
自サーバは仕様どおり動作しているのに加害側になる、という構図が見落とされやすく、ログを見ても異常として現れない。一方で宛先の実在を即答すると、アドレスを総当たりで探るディレクトリハーベスト攻撃に材料を与えるため、応答の速度制限や試行回数の制限と組み合わせる。DoSの反射・増幅攻撃とは別の現象である点も区別する。
関連用語
出た過去問
出典:令和4年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問5(IPA)解説で登場
送信元IPアドレスがA,送信元ポート番号が80/tcp,宛先IPアドレスが未使用のIPアドレス空間内のIPアドレスであるSYN/ACKパケットを大量に観測した場…
正解:IPアドレスAを攻撃先とするサービス妨害攻撃
要点:未使用空間への大量SYN/ACKは送信元詐称DoSの反射である
使われていないアドレス空間へ届くSYN/ACKは、そこから接続要求を出していない以上、送信元を詐称した要求への応答が誤って流れ着いたものである。すなわち、送信元アドレスを詐称したSYNパケットが80番で待ち受けるIPアドレスAへ大量に送られている状況を示しており、Aが標的とされていると推定できる。この観測はバックスキャッタと呼ばれ、被害の把握に利用される。
出典:令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問5(IPA)解説で登場
送信元IPアドレスがA、送信元ポート番号が80/tcp、宛先IPアドレスがホストに割り振られていない未使用のIPアドレスであるSYN/ACKパケットを大量に観測…
正解:IPアドレスAを攻撃先とするサービス妨害攻撃
要点:未使用IP宛の大量SYN/ACKは送信元詐称SYNフラッドの跳ね返り
SYN/ACKは、SYNを受け取ったサーバが返す応答である。送信元IPアドレスAのポート80から、割り当てられていないアドレス宛に大量のSYN/ACKが飛んでいるのは、攻撃者が送信元を詐称した大量のSYNをAに送り込み、Aがその偽の送信元へ応答を返している状況といえる。すなわちAは攻撃を受けている側であり、観測されているのはSYNフラッド攻撃の跳ね返り(バックスキャッタ)である。
出典:令和7年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問7(IPA)解説で登場
送信元IPアドレスがA,送信元ポート番号が80/tcp,宛先IPアドレスがホストに割り振られていない未使用のIPアドレスであるSYN/ACKパケットを大量に観測…
正解:IPアドレスAを攻撃先とするサービス妨害攻撃
要点:未使用IP宛の大量SYN/ACKは送信元詐称SYNフラッドの跳ね返り
SYN/ACKはSYNを受け取った側が返す応答なので、Aのポート80から大量に出ているということは、Aに大量のSYNが届いていることを意味する。宛先が未使用のアドレスばかりであることから、攻撃者が送信元アドレスを詐称してSYNを送りつけ、その応答が実在しないアドレスへ飛んでいると考えられる。したがってAは攻撃を受けている側で、観測されているのはSYNフラッドの跳ね返り(バックスキャッタ)である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。