スループットとは?するーぷっと
スループットとは、単位時間あたりに処理できる仕事量。システム全体の値は最も遅い部分(ボトルネック)で決まるため、そこ以外をいくら速くしても全体は改善しない。レスポンスタイムやターンアラウンドタイムが「時間」の指標であるのに対し、こちらは「量」の指標。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
利用者1人の待ち時間を短くすることと、システム全体でさばける件数を増やすことは別の目標になる。夜間バッチは1件が遅くても総処理件数が確保できればよく、オンライン処理は逆に1件ごとの待ち時間が命になる。目的に応じて評価の物差しを選び分ける必要から、量の指標と時間の指標が分けて定義されている。
具体例
毎秒100件・60件・120件を処理する3つの工程を直列につなぐと、全体は毎秒60件しか流れない。60件の工程を120件に増強して初めて全体が上がり、そのときボトルネックは毎秒100件の工程へ移る。増強の効き目はボトルネックにしか出ない。
試験での引っ掛け
レスポンスタイムは要求してから最初の応答が返るまで、ターンアラウンドタイムは要求の投入から結果を受け取り終えるまでで、どちらも短いほど良い。スループットは多いほど良い。多重度を上げるとスループットは伸びる一方でレスポンスタイムは悪化することがあり、両方を同時に最良にはできない場面がある点も問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問11(IPA)
CSMA/CD方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:衝突発生時の再送動作によって、衝突の頻度が増すとスループットが下がる。
要点:CSMA/CDは負荷が高いほど衝突・再送でスループットが低下
CSMA/CDは伝送路が空いていることを確認してから送信し、衝突を検知したら一定時間待って再送する方式である。回線の利用率が上がるほど衝突と再送が増え、実効的なスループットは低下する。搬送波検知は送信開始前の判断にすぎず、伝搬遅延の間に他局も送信を始めれば衝突は起こる。
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問5(IPA)解説で登場
あるクライアントサーバシステムにおいて、クライアントから要求された1件の検索を処理するために、サーバで平均100万命令が実行される。1件の検索につき、ネットワー…
正解:50
要点:システムのスループットは最も遅い部分(ボトルネック)で決まる
サーバ側は100 MIPS=毎秒1億命令で、1件100万命令なので毎秒100件処理できる。ネットワーク側は1件あたり2×10^5バイト=1.6×10^6ビットで、転送速度8×10^7ビット/秒なので毎秒50件である。システム全体の処理能力は遅いほう(ボトルネック)で決まるため、毎秒50件となる。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 2. システムの評価指標 > (1) システムの性能特性と評価に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。