重要業績評価指標(KPI)とは?じゅうようぎょうせきひょうかしひょう
重要業績評価指標(KPI)とは、目標の達成に向けた過程が順調に進んでいるかを定量的に測る中間指標。最終的に達成すべきKGI(重要目標達成指標)と、達成に欠かせない要因を示すCSF(重要成功要因)と組で使い、KGI→CSF→KPIの順に落とし込む。担当者が日々の行動で動かせる指標でなければ機能しない。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
最終成果だけを見て管理すると、結果が出たときにはもう打つ手がない。売上や利益は現場が直接動かせないうえ外部要因にも左右されるためである。成功の要因を特定し、その進み具合を先行指標として測れば期の途中で軌道修正できる——KGI・CSF・KPIの3段構えはこの逆算のための道具立てである。バランススコアカードが財務以外の3視点にもKPIを置くのも、財務指標が遅行指標だからである。
具体例
ニトリのような小売業でKGIを年間売上高、CSFを「欠品を出さずに在庫を絞ること」とすると、KPIは商品カテゴリ別の在庫回転日数や欠品率になる。売上高そのものは現場が直接動かせないが、在庫回転日数なら発注の見直しで日々改善でき、月次で進み具合を確認できる。
試験での引っ掛け
KGIとKPIの取り違えが最も多く、KGIは最終結果、KPIはそこへ至る過程の指標である。CSFは「要因」であって指標ではなく、CSFを特定してからそれを測るKPIを決めるという順序が問われる。またSLOは顧客に約束する目標水準そのものであり、その達成度を測るKPIとは役割が別である。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問62(IPA)
ITベンダにおけるソリューションビジネスの推進で用いるバランススコアカードの、学習と成長のKPIの目標例はどれか。ここで、ソリューションとは"顧客の経営課題の達…
正解:情報戦略のコンサルティングサービスに重点を置くために、社内要員30名をITのプロフェッショナルとして育成する。
要点:学習と成長の視点は人材育成やスキル向上を測る
バランススコアカードの「学習と成長」の視点は、人材の育成やスキル、組織風土、情報基盤といった将来の競争力の土台を扱います。要員をITのプロフェッショナルとして育成する目標は、まさに人材面の能力向上を測るものです。顧客満足度は顧客の視点、提案数は業務プロセスの視点、受注金額は財務の視点に属します。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問67(IPA)
営業部門で設定するKPIとKGIの適切な組合せはどれか。
正解:KPI:新規顧客訪問件数、KGI:新規顧客売上高
要点:KGIは最終目標、KPIはそこへ至る中間の活動指標
KGIは最終的に達成すべき目標そのもの、KPIはその達成度合いを左右する中間的な活動指標である。営業部門で新規顧客の売上高を最終目標とするなら、それを生み出す活動量である新規顧客への訪問件数がKPIになる。目標が結果指標、KPIが先行指標という関係である。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問63(IPA)
IT投資に対する評価指標の設定に際し,バランススコアカードの手法を用いてKPIを設定する場合に,内部ビジネスプロセスの視点に立ったKPIの例はどれか。
正解:注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする。
要点:内部ビジネスプロセスの視点は業務プロセスそのものの改善を測る
バランススコアカードの内部ビジネスプロセスの視点は、顧客と株主の期待に応えるために自社の業務プロセスをどう優れたものにするかを問う視点である。受注から出荷までのリードタイム短縮は、業務プロセスそのものの改善を測る指標なのでこの視点に当たる。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 3. パフォーマンス評価及び改善 > (2) 改善に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。