貸借対照表・損益計算書・利益の段階とは?たいしゃくたいしょうひょう・そんえきけいさんしょ
貸借対照表は決算日という一時点の財政状態を資産=負債+純資産の形で示し、損益計算書は一定期間の経営成績を示す。損益計算書の利益は、売上総利益(売上高−売上原価)、営業利益(−販売費及び一般管理費)、経常利益(±営業外損益)、税引前当期純利益(±特別損益)、当期純利益(−法人税等)と段階的に計算される。
最終更新:2026-10-06
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「儲かっているか」を一つの数字で答えようとすると、本業で稼いだのか、借入が少なくて残ったのか、資産売却による一度きりの利益なのかが区別できない。段階別に利益を示す構造は、稼ぎの源泉を層に分けて読ませるためにある。ITストラテジストにとっては、システム投資の効果がどの段階に効くのか——製造原価の低減なら売上総利益、間接部門の効率化なら営業利益——を言い分けられることが、経営会議での説明力になる。
具体例
製造から物流・小売までを自社で担うニトリは売上総利益率が5割を超える一方、店舗運営費と物流費が販売費及び一般管理費に載るため、営業利益率はその3分の1程度に落ち着く。粗利の高さがそのまま本業の稼ぐ力ではないことが、段階を追うと読み取れる。
試験での引っ掛け
営業利益は「売上高−売上原価−販売費及び一般管理費」で、受取利息や為替差益などの営業外損益は含まない。固定資産売却損益や減損損失は特別損益で、経常利益より下に入る。貸借対照表は一時点のストック、損益計算書は一定期間のフローという性質の違いも問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問22(IPA)
次の条件においてA社の連結損益計算書を作成した場合の連結売上高は何億円か。 〔条件〕 ・A社は,B社の株式の80%を取得している。 ・B社は,C社の株式の60%…
正解:12,300
要点:連結売上高は子会社のみ合算し内部取引を相殺して求める
A社はB社を80%保有して支配し、B社が60%保有するC社もA社の支配下にあるため、B社とC社が連結対象となる。D社はB社の持分が20%で役員派遣もないため関連会社にとどまり、連結の範囲には含まれない。よって単純合計は7,000+3,500+2,500=13,000億円。ここからA社のB社向け売上700億円(7,000の10%)を内部取引として相殺する。B社のD社向け700億円はD社が連結対象外なので相殺しない。したがって13,000−700=12,300億円となる。
出典:令和7年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問20(IPA)解説で登場
債務超過の状態を表しているものはどれか。
正解:純資産合計がマイナスである。
要点:債務超過とは純資産合計がマイナスの状態
債務超過とは、負債の総額が資産の総額を上回り、全資産を処分しても負債を返しきれない状態をいう。貸借対照表では資産-負債=純資産なので、この状態は純資産合計がマイナスになることとして表れる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。