ターゲットリターン価格設定とは?たーげっとりたーんかかくせってい
ターゲットリターン価格設定とは、投下した資本に対して目標とする収益率が得られるように、想定販売量を前提として価格を逆算する方法。コストプラス法の一種で、出発点が自社の必要利益にある点が、顧客の感じる価値から決める知覚価値価格設定や、他社の水準に合わせる方式との違いになる。
最終更新:2026-10-06
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設備投資の稟議は「何年で回収するか」で通る。ならば価格も、回収に必要な利益から逆に決めるのが筋が通る——という考え方が、資本集約的な事業でこの方式を成り立たせている。弱点は想定販売量を先に置くところで、販売量の見込みが外れれば目標収益率も同時に崩れるため、需要の見積りとセットでしか使えない。
具体例
設備投資10億円に対し目標収益率10%なら、必要な利益は年1億円。想定販売数量を10万個と置けば1個あたり1,000円の利益が要る計算になり、単位原価にこれを乗せた額が価格になる。販売量を5万個に見直せば、必要な利益は1個2,000円へ跳ね上がる。
試験での引っ掛け
顧客が感じる価値から決めるのは知覚価値価格設定、競合の水準に合わせるのは実勢価格設定。ターゲットリターンの起点はあくまで自社の目標収益率で、需要側の事情は想定販売量という前提としてしか入ってこない。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問9(IPA)
目標とする投資収益率を実現するように価格を設定する手法はどれか。
正解:ターゲットリターン価格設定
要点:ターゲットリターン価格設定は目標収益率から逆算して価格を決める
ターゲットリターン価格設定は、投下資本に対して目標とする投資収益率(ROI)が得られるように販売価格を決めるコスト志向の手法である。想定販売数量と総費用、目標利益から逆算して単価を求めるため、需要の変動で数量が想定を下回ると目標収益率を達成できない点が弱点となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。