IRR(内部収益率)とは?あいあーるあーる
IRR(内部収益率)とは、投資のNPVがちょうどゼロになる割引率で、その案件が生み出す利回りを表す。求めたIRRが資本コストや社内で定めたハードルレートを上回れば投資に値すると判断する。率で示されるため規模の異なる案件を横並びで比べやすい一方、投資額の大小が反映されない弱点がある。
最終更新:2026-10-06
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NPVは金額で出るため、5億円の案件と5,000万円の案件を同じ土俵に載せにくい。率で表せば全社の案件を1本の物差しで並べられ、資本コストという明確な合否線と直接比較できる。これがIRRを使う理由である。反面、率だけで順位を付けると小粒で利回りの高い案件が上位に来るため、実務では予算制約のもとでNPVの合計を最大化する組み合わせを選ぶ、という二段構えになる。
具体例
情報化投資の候補として、IRR12%の販売管理システム刷新と、IRR20%だが投資額が10分の1の帳票電子化があるとき、資本コスト8%はどちらも上回る。予算に余裕があるなら、企業価値への貢献額が大きい前者を落とす理由はない。
試験での引っ掛け
IRRは「NPVがゼロになる割引率」であって、投資額に対する年平均利益率ではない。IRRが高い案件がNPVでも大きいとは限らず、規模の異なる案件の優劣をIRRだけで決めると企業価値への貢献を取り逃す。キャッシュフローの符号が複数回変わる案件ではIRRが複数存在しうる点も押さえる。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問22(IPA)
投資効果の評価に用いられる内部収益率法(IRR法)を説明したものはどれか。
正解:投資から回収される現金収入(利益額)の現在価値が投資額に等しくなるような割引率を求め、基準の割引率よりも大きければ有利と評価する方法である。
要点:IRR法はNPVがゼロになる割引率を求め基準率と比較する
内部収益率法(IRR法)は、投資から得られる将来キャッシュインフローの現在価値の合計が投資額と等しくなる割引率(正味現在価値がゼロになる割引率)を内部収益率として求め、それが資本コストなどの基準割引率を上回れば有利と判断する評価方法である。率で比較できるため規模の異なる案件も並べやすい。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。