レジリエンスとは?れじりえんす
レジリエンスとは、災害・事故・急激な環境変化といった有事において、被害を受けてもなお事業を維持し、速やかに復元して環境に適応し直す組織の能力。被害をゼロにする予防だけでなく、想定を超える事象が起きた後に立て直せることに重きを置く点が特徴で、BCPやサプライチェーンの設計思想の前提になる。
最終更新:2026-10-06
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想定される脅威を洗い出して対策を打つ従来の考え方は、想定の外にある事象には無力で、大規模震災や感染症の流行、地政学的な供給断絶がそのことを露わにした。すべては予防できないと認めれば、投資の目的は「起きないようにする」から「起きても続けられる・早く戻れる」へ移る。単一拠点・単一調達先による効率の追求と、冗長性の確保をどう釣り合わせるかという経営判断の言葉として使われる。
具体例
トヨタ自動車は震災を機に、部品の調達網を下位のサプライヤまでさかのぼって可視化する仕組み(RESCUE)を整備し、被災時にどの部品がいつ止まるかを短時間で把握できるようにした。復旧の速さそのものを設計対象に据えた例といえる。
試験での引っ掛け
耐震化や冗長化といった予防だけを指す語ではなく、被害を受けた後に復元・適応する力まで含むのが定義の境界。BCPは有事の対応を定めた計画、BCMはその計画を運用し改善するマネジメントの仕組み、レジリエンスは立て直せる組織の能力で、指しているものの層が違う。RTO・RPOはBCPの中で設定する目標値。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)
BCM(Business Continuity Management)において考慮すべきレジリエンスの説明はどれか。
正解:不測の事態が生じた場合の組織的対応力や,支障が生じた事業を復元させる力
要点:レジリエンスは有事に対応し事業を復元させる組織の回復力
レジリエンスは「回復力・復元力」を意味し、BCMの文脈では、不測の事態が起きたときに組織が柔軟に対応し、支障が生じた事業を素早く元の水準へ戻す力を指す。あらゆるリスクを事前に排除することは不可能だという前提に立ち、起きた後にどれだけしなやかに立ち直れるかを重視する考え方である。
出典:令和4年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問18(IPA)
BCM(Business Continuity Management)において考慮すべきレジリエンスの説明はどれか。
正解:不測の事態が生じた場合の組織的対応力や、支障が生じた事業を復元させる力
要点:レジリエンスは不測の事態から事業を立て直す組織の回復力
レジリエンスは、災害や事故など不測の事態が起きたときに、組織として素早く対応し、被害を受けた事業を復元して立ち直る力を指す。BCMでは、あらゆるリスクを完全に防ぐことはできないという前提に立ち、発生後に事業をいかに早く回復させるかという回復力の確保が重視される。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。