サービス要求とは?さーびすようきゅう
サービス要求とは、利用者から寄せられる、障害ではない定型的な依頼。情報提供、助言、標準的な変更の実施、アクセス権の付与などが該当し、あらかじめ手順・所要時間・承認者を決めておける点が特徴で、インシデントとは別に分類して記録・集計する。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
同じサービスデスクに「動かない」という訴えと「アカウントを作ってほしい」という依頼が混ざって届くと、急いで人を割くべき事案が定型の依頼に埋もれる。そこで受付は一本のままにしつつ記録の上で両者を分け、復旧を急ぐものと段取りどおり流すものを別の物差しで管理できるようにした。アクセス権の付与は承認者を決めておくべき代表例で、権限管理の観点からも問われる。
具体例
パスワードの初期化、新入社員のアカウント発行、標準ソフトウェアの追加インストールなど。ServiceNowやJira Service Managementのようなツールでは、これらをサービスカタログとして並べ、依頼ごとに承認経路と目標時間を設定する。
試験での引っ掛け
サービス要求はインシデントではない(サービスが中断していない)。同じ窓口で受け付けても記録上は区別して分類・集計する。またアクセス権の付与は定型でも承認が要る点、あらかじめ定めた標準的な変更以外は変更管理へ回す点が混同されやすい。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問13(IPA)解説で登場
クライアントとWebサーバの間において、クライアントからWebサーバに送信されたデータを検査して、SQLインジェクションなどの攻撃を遮断するためのものはどれか。
正解:WAF
要点:WAFはHTTPの中身を検査してWebアプリへの攻撃を遮断する
WAF(Web Application Firewall)は、HTTPリクエストの中身を解析し、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなど、Webアプリケーションの脆弱性を突く攻撃パターンを検出して遮断する。通常のファイアウォールが見ないアプリケーション層のデータを検査する点が特徴である。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問20(IPA)解説で登場
WAFの説明として,適切なものはどれか。
正解:特徴的なパターンが含まれるかなどWebアプリケーションへの通信内容を検査して,不正な通信を遮断する。
要点:WAFはWebアプリあての通信内容を検査し不正な要求を遮断する
WAF(Web Application Firewall)は、Webアプリケーションあての通信内容を検査し、攻撃に特徴的なパターンを含む不正なリクエストを遮断する。ネットワーク層で通す・通さないを決める従来のファイアウォールでは防げない攻撃に対応する。
出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問14(IPA)
WAFにおけるフォールスポジティブに該当するものはどれか。
正解:HTMLの特殊文字“<”を検出したときに通信を遮断するようにWAFを設定した場合、“<”などの数式を含んだ正当なHTTPリクエストが送信されたとき、WAFが攻撃として検知し、遮断する。
要点:フォールスポジティブは正常な通信を攻撃と誤検知すること
フォールスポジティブ(誤検知)は、正常な通信を攻撃と誤って判定して遮断してしまうことである。逆に、実際の攻撃を見逃すことをフォールスネガティブ(検知漏れ)という。ブラックリスト方式で特定文字を一律に遮断すると、その文字を含む正当なリクエストまで止まり、可用性を損なう。
出典:令和5年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問10(IPA)解説で登場
HTTPのcookieに関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:cookieに含まれる情報はHTTPヘッダの一部として送信される。
要点:cookieはHTTPヘッダでやり取りされブラウザ側に保存される
cookieは、サーバがSet-CookieヘッダでブラウザにデータをもたせWebブラウザ側に保存させる仕組みで、以降のリクエストではCookieヘッダとして送られます。つまりHTTPヘッダの一部としてやり取りされます。有効期限や送信条件を指定するのはサーバ側で、内容が自動的に暗号化されるわけではありません。
出典:令和5年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問15(IPA)
消費者向けの化粧品販売を行うA社では,電子メール(以下,メールという)の送受信にクラウドサービスプロバイダB社が提供するメールサービス(以下,Bサービスという)…
正解:マルウェア定義ファイルは,10分ごとに更新されるように,マルウェア対策ソフトの設定を変更する。
要点:定義ファイルの更新間隔が長いと公開直後の検体を取りこぼす
このインシデントでは、検出に必要なマルウェア定義ファイルが9時には公開されていたのに、PCの更新設定が1日1回16時だったため、9時30分に添付ファイルを開いた時点では古い定義のままでした。つまり定義ファイルの更新間隔が長すぎたことが直接の弱点です。更新を短い間隔で行うようにすれば、公開直後の定義を取り込めて同様の被害を防ぎやすくなります。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 2 サービスマネジメントシステムの計画及び運用 > インシデント管理,サービス要求管理,問題管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。