WAFとは?わふ
WAFとは、Web Application Firewallの略で、Webアプリケーションあてのリクエストの中身を検査し、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングといったアプリケーション層への攻撃を検知・遮断する仕組み。通常のファイアウォールがIPアドレスとポート番号で判断するのに対し、通信の内容そのものを見る点が違う。検知ルールの調整が甘いと、正常な業務通信を止めるフォールスポジティブが起きる。
最終更新:2026-10-06
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外部に公開するWebアプリケーションへの攻撃は、正規に開けている443番ポートを通って正しい形式のリクエストとして届く。境界で通信の宛先だけを見ている限り、これを止める手立てが無い。かといってアプリケーション側の作りを直すには開発と再テストの時間がかかり、委託先との調整も要る。修正が終わるまでの間も含めて防御するために、リクエストの中身を検査する層が置かれるようになった。
具体例
公開Webサーバの前段にWAFを設置し、リクエストのパラメータにSQL文とみられる文字列が含まれていれば遮断する。脆弱性が公表されたが改修に数週間かかるという場面では、その攻撃パターンを止めるルールを先に入れて時間を稼ぐ、いわゆる仮想パッチとしての使い方もできる。
試験での引っ掛け
ファイアウォールはIPアドレス・ポート単位の制御、WAFはアプリケーション層の通信内容の検査という守備範囲の違いが頻出する。IDS/IPSがネットワーク全般の不正な通信を対象にするのに対し、WAFはWebアプリケーションに絞る点も区別される。またWAFを入れてもOSやミドルウェアの脆弱性対策やアプリケーション自体の改修が不要になるわけではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問13(IPA)
クライアントとWebサーバの間において、クライアントからWebサーバに送信されたデータを検査して、SQLインジェクションなどの攻撃を遮断するためのものはどれか。
正解:WAF
要点:WAFはHTTPの中身を検査してWebアプリへの攻撃を遮断する
WAF(Web Application Firewall)は、HTTPリクエストの中身を解析し、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなど、Webアプリケーションの脆弱性を突く攻撃パターンを検出して遮断する。通常のファイアウォールが見ないアプリケーション層のデータを検査する点が特徴である。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問20(IPA)
WAFの説明として,適切なものはどれか。
正解:特徴的なパターンが含まれるかなどWebアプリケーションへの通信内容を検査して,不正な通信を遮断する。
要点:WAFはWebアプリあての通信内容を検査し不正な要求を遮断する
WAF(Web Application Firewall)は、Webアプリケーションあての通信内容を検査し、攻撃に特徴的なパターンを含む不正なリクエストを遮断する。ネットワーク層で通す・通さないを決める従来のファイアウォールでは防げない攻撃に対応する。
出典:平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問13(IPA)解説で登場
NIDS(ネットワーク型IDS)を導入する目的はどれか。
正解:管理下のネットワークへの侵入の試みを検知し、管理者に通知する。
要点:NIDSは通信を監視して侵入の兆候を検知・通知する
NIDSはネットワーク上を流れるパケットを監視し、攻撃や侵入の兆候となる通信パターンを検知して管理者へ通知する仕組みである。検知と通知が役割であり、通信を遮断するIPS/WAFや、ファイルの改ざんを見るホスト型IDSとは目的が異なる。
出典:平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問29(IPA)
WAF(Web Application Firewall)におけるブラックリスト又はホワイトリストの説明のうち、適切なものはどれか。
正解:ブラックリストは、問題がある通信データパターンを定義したものであり、該当する通信を遮断又は無害化する。
要点:WAFは通信パターンの黒白リストで攻撃を遮断する
WAFはWebアプリケーションへの通信内容を検査する仕組みで、ブラックリスト方式は攻撃に特徴的なパターンを定義しておき、合致した通信を遮断または無害化する。逆にホワイトリスト方式は正常と判断できる通信パターンだけを許可する。どちらもIPアドレスやFQDNの良し悪しを登録するものではない点に注意する。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問30(IPA)
WAF(Web Application Firewall)におけるブラックリスト又はホワイトリストに関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:ブラックリストは,問題がある通信データパターンを定義したものであり,該当する通信を遮断する。
要点:WAFのリストは通信データのパターンで許否を判定する
WAFはWebアプリケーションへの通信内容を検査して攻撃を遮断する仕組みで、判定にはブラックリスト方式とホワイトリスト方式がある。ブラックリストは攻撃に特徴的な通信パターンを定義しておき、合致した通信を遮断する方式で、未知の攻撃には弱い。ホワイトリストは正常な通信パターンを定義し、それ以外を遮断する方式で、厳密だが定義の作成と保守に手間がかかる。いずれもIPアドレスやFQDNではなく、通信データのパターンで判定するのが基本である。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 4 情報セキュリティ対策 > 技術的セキュリティ対策に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。