PaaSとは?ぱーす
PaaSとは、OS・ミドルウェア・実行環境までを事業者が用意し、利用者はその上へ自前のアプリケーションを載せて動かすクラウドの提供形態。OSや基盤ソフトの脆弱性修正は事業者の責任範囲に入る一方、アプリのコードと設定、扱うデータの保護は利用者に残るという責任の分かれ方になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
IaaSではOSやミドルウェアの構築と修正を利用者が抱え続けるため、アプリを作りたいだけの組織には運用の負荷が重い。基盤の面倒を事業者へ寄せて開発に集中できるようにしたのがこの形態で、その代わり基盤を細かく作り込む自由は減る。支援士では、責任共有モデルのどこまでが自社の対策範囲かを切り分けられるかが問われる。
具体例
Heroku、Google App Engine、Azure App Service ではOSの更新は事業者が行う。利用者側に残るのは、アプリが使うライブラリの脆弱性管理、環境変数へ置いた資格情報の扱い、公開範囲やアクセス制御の設定といった、自分で入れたものと自分で決めた設定の部分になる。
試験での引っ掛け
SaaS・PaaS・IaaSで提供範囲が変わり、利用者が管理する範囲はIaaSが最も広くSaaSが最も狭い。提供範囲と管理責任は向きが逆になるため、「PaaSなら脆弱性対策はすべて事業者がやってくれる」と読み違えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問8(IPA)
NISTの定義によるクラウドコンピューティングのサービスモデルにおいて,パブリッククラウドサービスの利用企業のシステム管理者が,仮想サーバのゲストOSに対するセ…
正解:IaaS:実施可/PaaS:実施不可/SaaS:実施不可
要点:ゲストOSのパッチ管理はIaaSだけ利用者の責任
IaaSでは利用企業が仮想サーバのOSより上を管理するため、ゲストOSへのパッチ適用は利用者の責任範囲です。PaaSはミドルウェアより下を事業者が管理し、SaaSはアプリケーションまで事業者が管理するため、いずれも利用者はゲストOSに手を入れられません。
出典:平成30年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
JIS X 9401:2016(情報技術-クラウドコンピューティング-概要及び用語)の定義によるクラウドサービス区分の一つであり,クラウドサービスカスタマの責任…
正解:PaaS
要点:アプリだけ利用者が責任を負う形態がPaaS
利用者がアプリケーションの実装とそのデータ保護まで責任を負い、DBMS・OS・ハードウェアは事業者が管理する形態はPaaSです。利用者はアプリケーションを開発・配置するだけで、実行基盤の保守は事業者に委ねられます。
出典:令和2年度 10月試験 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
JIS X 9401:2016(情報技術-クラウドコンピューティング-概要及び用語)の定義によるクラウドサービス区分の一つであり、クラウドサービスカスタマが表中…
正解:PaaS
要点:アプリだけ利用者が持つ責任分担はPaaS
アプリケーションの実装とそのデータの扱いだけを利用者が担い、DBMS・OS・ハードウェアはすべて提供者が管理するという分担は、実行環境(プラットフォーム)を提供するPaaSの責任分界に一致する。IaaSであれば利用者がOSやミドルウェアの管理まで負い、SaaSであれば利用者はアプリケーション自体の実装に関与しない。責任共有モデルの層の切れ目を押さえておきたい。
出典:令和4年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
JIS X 9401:2016 (情報技術-クラウドコンピューティング-概要及び用語) の定義によるクラウドサービス区分の一つであり、クラウドサービスカスタマが…
正解:PaaS
要点:アプリ層だけ利用者が担い基盤は事業者が担うのがPaaS
利用者がアプリケーションの開発とその中でのアクセス制御・暗号化に責任をもち、DBMSやOS、ハードウェアの管理は事業者が担う分担は、アプリケーションの実行基盤だけを提供する形態、すなわちPaaSに当たる。IaaSではOSやミドルウェアの管理は利用者側の責務となり、SaaSではアプリケーション自体を事業者が提供するため、いずれも表の分担と合わない。責任共有モデルは、どの層までを事業者が管理するかで区分される。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (2) システム設計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。