CASBとは?きゃすびー
CASBとは、利用者とクラウドサービスの間に位置し、クラウドの利用状況を可視化したうえで、アクセス制御・データ保護・脅威防御・コンプライアンス確認を一元的に適用する仕組み。情報システム部門が把握していない利用(シャドーIT)の発見に有効で、サービスごとに個別設定を入れずに方針を横断的にかけられる。
最終更新:2026-10-06
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業務システムが社内にあった時代は、境界のファイアウォールとプロキシを押さえれば利用状況を把握できた。SaaSを部署単位で契約できるようになると、情報システム部門を通らない利用が増え、どこに何のデータが置かれているかが分からなくなる。個々のSaaSの管理画面を一つずつ設定して回るのも現実的でないため、間に立って横断的に方針をかける層が必要になった。
具体例
Microsoft Defender for Cloud Apps のような製品を導入し、プロキシのログやAPI連携で利用状況を集める。未承認のオンラインストレージへ設計図が置かれていないかを可視化し、業務上必要なものは正式採用したうえで社外共有リンクの作成だけを禁止する、といった運用ができる。
試験での引っ掛け
CSPMと取り違えやすい。CASBは利用者からクラウドへの利用そのもの(誰がどのサービスへ何をアップロードしたか)を可視化・制御する。CSPMはクラウド側の設定が基準どおりかを点検する。したがってシャドーITの発見はCASB、ストレージの公開設定ミスの発見はCSPMで担当が分かれる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和3年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
セキュリティ対策として,CASB(Cloud Access Security Broker)を利用した際の効果はどれか。
正解:クラウドサービス利用組織の管理者が,組織の利用者が利用している全てのクラウドサービスの利用状況の可視化を行うことによって,許可を得ずにクラウドサービスを利用している者を特定できる。
要点:CASBは利用側がクラウド利用を可視化・制御する仕組み
CASBは、利用者とクラウドサービスの間に位置して通信を可視化・制御する仕組みで、可視化、コンプライアンス、データセキュリティ、脅威防御の四つの機能が柱とされる。導入するのはクラウドを利用する側の組織であり、従業員がどのクラウドサービスをどう使っているかを把握できるため、情報システム部門が把握していないシャドーITの発見に有効である。クラウド事業者側の運用対策とは立場が異なる点に注意する。
出典:令和4年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
セキュリティ対策として,CASB(Cloud Access Security Broker)を利用した際の効果はどれか。
正解:クラウドサービス利用組織の管理者が,従業員が利用しているクラウドサービスに対して,CASBを利用して利用状況の可視化を行うことによって,許可を得ずにクラウドサービスを利用している者を特定できる。
要点:CASBは利用状況の可視化でシャドーITを見つけ統制する
CASBは、利用者とクラウドサービスの間に位置し、通信を仲介または可視化することで、どの部署の誰がどのサービスをどう使っているかを把握し、統一した方針を適用する仕組みである。情報システム部門が把握していない、いわゆるシャドーITの発見と統制はその代表的な効果であり、可視化・コンプライアンス・データ保護・脅威防御の四つの柱で説明される。
出典:令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
セキュリティ対策として、CASBを利用した際の効果はどれか。
正解:クラウドサービスカスタマの管理者が、従業員が利用しているクラウドサービスに対して、CASBを利用して利用状況の可視化を行うことによって、許可を得ずにクラウドサービスを利用している者を特定できる。
要点:CASBはクラウド利用を可視化しシャドーITを把握できる
CASBは、利用者とクラウドサービスの間に位置し、通信を仲介または監視してクラウド利用を統制する仕組みである。どの部署の誰がどのサービスを使っているかを可視化できるため、情報システム部門が把握していない、いわゆるシャドーITの発見に有効である。可視化のほか、データ保護、脅威防御、コンプライアンス確認といった機能も提供される。
出典:令和7年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問15(IPA)解説で登場
CSPM(Cloud Security Posture Management)の機能はどれか。
正解:クラウドサービスの設定を継続的に監視し,不適切な設定を検知する。
要点:CSPMはクラウドの設定ミスを継続的に検出する
CSPMは、クラウド上の設定を継続的に点検し、公開範囲の誤りや過剰な権限、暗号化やログ取得の無効化といった危険な状態を検出する仕組みである。クラウドの事故は攻撃よりも設定ミスに起因することが多いため、望ましい設定基準と実際の構成を突き合わせて逸脱を知らせる役割を担う。稼働中のワークロードを守るCWPPや、利用状況を統制するCASBとは目的が異なる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 4. 情報セキュリティ対策 > (1) 情報セキュリティ対策の種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。