PGP/OpenPGPとは?ぴーじーぴー/おーぷんぴーじーぴー
PGP/OpenPGPとは、メールやファイルを暗号化・署名する方式で、本文は速い共通鍵で暗号化し、その共通鍵だけを相手の公開鍵で包んで渡すハイブリッド構成をとる。鍵が本人のものだという保証を認証局に委ねず、利用者どうしが互いの公開鍵に署名し合って信頼を積み上げる「信用の輪」で成立させる点が最大の特徴である。
最終更新:2026-10-06
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認証局を立てて全員に証明書を配るには費用と運営体制が要り、個人どうしや国境をまたぐやり取りでは現実的でなかった。中央の権威を置かずに個人が暗号を使えるようにする手段として1991年に公開され、仕様として標準化されたものがOpenPGP(RFC 4880)である。支援士では、S/MIMEとの信頼モデルの対比と、鍵の正しさをどう検証するかという運用設計の題材になる。
具体例
実装としてはGnuPG(GPG)が広く使われ、ThunderbirdはOpenPGPを内蔵している。初めての相手とは公開鍵を渡したうえで、鍵指紋を電話や対面といった別経路で読み合わせて照合する。鍵サーバは誰でも登録できる仕組みなので、この照合を省くと偽の鍵をつかむ余地が残る。
試験での引っ掛け
S/MIMEとの違いは暗号アルゴリズムではなく信頼モデルにある。S/MIMEは認証局を頂点とする階層型、PGPは利用者相互の署名による信用の輪。両者に相互運用性は無く、PGPの鍵でS/MIMEの署名を検証することはできない。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問17(IPA)
出典:平成30年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問16(IPA)
電子メール又はその通信を暗号化する三つのプロトコルについて,公開鍵を用意する単位の組合せのうち,適切なものはどれか。
正解:PGP:メールアドレスごと / S/MIME:メールアドレスごと / SMTP over TLS:メールサーバごと
要点:本文暗号化は利用者単位、TLSはサーバ単位の鍵
PGPとS/MIMEはメール本文を利用者単位で暗号化・署名するため、鍵は利用者すなわちメールアドレスごとに用意します。SMTP over TLSはサーバ間の通信路を保護する仕組みなので、証明書と鍵はメールサーバごとに用意します。
出典:令和4年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問16(IPA)
電子メール又はその通信を暗号化する三つのプロトコルについて,公開鍵を用意する単位の組合せのうち,適切なものはどれか。
正解:PGP:メールアドレスごと,S/MIME:メールアドレスごと,SMTP over TLS:メールサーバごと
要点:本文暗号は利用者ごと、通信路のTLSはサーバごとの鍵
PGPとS/MIMEはいずれも利用者単位で本文を暗号化・署名するエンドツーエンドの仕組みであり、鍵はメールアドレス(利用者)ごとに用意する。両者の違いは鍵の信頼の与え方で、PGPは利用者どうしの相互署名、S/MIMEは認証局による証明書に基づく。一方、SMTP over TLSはサーバ間の通信路を保護するもので、証明書はメールサーバごとに用意する。
出典:令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問16(IPA)
電子メール又はその通信を暗号化する三つのプロトコルについて、公開鍵を用意する単位の組合せのうち、適切なものはどれか。
正解:PGP:メールアドレスごと、S/MIME:メールアドレスごと、SMTP over TLS:メールサーバごと
要点:PGPとS/MIMEは個人単位、SMTP over TLSはサーバ単位の鍵
PGPとS/MIMEはいずれもメッセージ自体を暗号化・署名する方式なので、鍵は差出人・宛先という個人、すなわちメールアドレスの単位で用意する。一方、SMTP over TLSはサーバ間またはクライアントとサーバ間の通信路を保護する方式なので、証明書と鍵はホスト名で識別されるメールサーバごとに用意する。エンドツーエンドの保護か、経路の保護かという違いが鍵の単位に表れている。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 5. セキュリティ実装技術 > (2) 認証・認可技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。