AESとは?えーいーえす
AESとは、DESの後継としてNISTが公募・選定した共通鍵ブロック暗号(原名Rijndael)。ブロック長は128ビット固定で、鍵長は128・192・256ビットから選び、鍵長に応じてラウンド数が10・12・14段と変わる。CRYPTRECの電子政府推奨暗号リストにも収載されている。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
DESは鍵長56ビットで、計算機の性能向上により総当たりが現実的な時間で成立するようになった。後継を特定企業の内部設計で決めれば信頼を得られないため、NISTは公開の国際公募と数年にわたる公開評価という手続きで選んだ。この「仕様も選定過程も公開する」やり方自体が、暗号を信頼できる根拠として支援士でも問われる。
具体例
WPA2/WPA3の無線LAN暗号化(AES-CCMP)、WindowsのBitLockerによるディスク暗号化、TLS 1.3の暗号スイート(AES-GCM)と、現在の共通鍵暗号は事実上AESに集約されている。多くのCPUがAES-NI命令を備え、処理性能上の不利も小さい。
試験での引っ掛け
「鍵長を変えるとブロック長も変わる」は誤りで、可変なのは鍵長とラウンド数、ブロック長は128ビット固定である。またAES単体が与えるのは機密性だけなので、改ざん検知まで必要ならGCMやCCMのような認証付き暗号モードを選ぶ。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
AESの特徴はどれか。
正解:鍵長によって,段数が決まる。
要点:AESは鍵長に応じてラウンド数が決まる共通鍵暗号
AESは共通鍵ブロック暗号で、ブロック長は128ビット固定、鍵長は128・192・256ビットから選べます。ラウンド(段)数は鍵長に応じて10段・12段・14段と決まります。公開鍵暗号ではなく、3回繰り返すのはトリプルDESの構成です。
出典:平成30年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
AESの特徴はどれか。
正解:鍵長によって,段数が決まる。
要点:AESの段数は選んだ鍵長によって決まる
AESはブロック長128ビットの共通鍵ブロック暗号で、鍵長は128・192・256ビットの3種類から選べます。ラウンド(段)数はこの鍵長に応じて10段・12段・14段と定まる仕組みです。公開鍵は使わず、3回繰り返す構成でもありません。
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問17(IPA)解説で登場
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問23(IPA)解説で登場
ブルーレイディスクで使われているコンテンツ保護技術はどれか。
正解:AACS
要点:ブルーレイの保護技術は鍵無効化に対応したAACS
AACSは、ブルーレイディスクなどの次世代光ディスク向けに策定されたコンテンツ保護方式である。AESによる暗号化に加え、鍵を階層構造で管理し、危殆化した再生機器の鍵を無効化できるリボケーション機能を備える点が特徴である。DVDのCSSが解析されて実効性を失った反省を踏まえた設計になっている。
出典:令和3年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
NISTが制定した,AESにおける鍵長の条件はどれか。
正解:128ビット,192ビット,256ビットから選択する。
要点:AESは鍵長128・192・256、ブロック長は128ビット固定
AESはNISTがFIPS 197として制定した共通鍵ブロック暗号で、ブロック長は128ビット固定、鍵長は128・192・256ビットの三種類から選択する。鍵長によって内部のラウンド数が10・12・14と変わる。鍵長を任意に決めたり、ブロック長との差で決めたりする仕様ではない。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. 情報セキュリティ > (8) 情報セキュリティに関する技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。