AEADとは?えーいーえーでぃー
AEADとは、暗号化による機密性と、認証タグによる完全性・真正性を一つの処理でまとめて提供する暗号方式。宛先ヘッダのように暗号化はしないが改ざんは検知したい部分を「関連データ」として認証対象に含められる。TLS 1.3では暗号スイートがこの方式に統一された。
最終更新:2026-10-06
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従来は暗号化とMACを別々に組み合わせていたが、適用の順序をどうするか、復号してからタグを検証するかといった選択が実装者に委ねられ、その隙がパディングオラクルのような攻撃を成立させた。組合せ方を方式として一体で定義し、実装の裁量を残さないことで、この種の誤りを設計から締め出したのがAEADである。
具体例
代表はAES-GCMとChaCha20-Poly1305で、前者はAES-NIなどハードウェア支援のある環境で、後者は支援の無いモバイル端末で速い。TLS 1.3の暗号スイートは、このAEADアルゴリズムとハッシュ関数の2要素だけで表記される。
試験での引っ掛け
TLS 1.2までの暗号スイートは鍵交換・認証・暗号・MACの4要素表記、1.3では2要素表記に変わった点が問われる。またAEADでも同じ鍵でnonce(初期化ベクトル)を再利用すると安全性が崩れるのが実装上の落とし穴。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問17(IPA)解説で登場
TLS 1.3の暗号スイートに関する説明のうち、適切なものはどれか。
正解:認証暗号アルゴリズムとハッシュアルゴリズムの組みで構成されている。
要点:TLS1.3の暗号スイートはAEADとハッシュの組で表す
TLS 1.3では暗号スイートの構成が簡素化され、鍵交換や署名の指定が切り離された結果、認証付き暗号(AEAD)のアルゴリズムと、鍵導出などに用いるハッシュアルゴリズムの組合せだけで表される。AES-GCMやChaCha20-Poly1305といったAEADのみが許され、CBCモードやRC4、静的RSA鍵交換など安全性に懸念のある方式は排除された。
出典:令和5年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
TLS 1.3の暗号スイートに関する説明のうち、適切なものはどれか。
正解:AEAD (Authenticated Encryption with Associated Data) とハッシュアルゴリズムの組みで構成されている。
要点:TLS1.3の暗号スイートはAEADとハッシュの組合せだけ
TLS 1.3では暗号スイートの構成が簡素化され、AEAD方式の共通鍵アルゴリズムと、鍵導出などに用いるハッシュアルゴリズムの組合せだけを表すようになった。鍵交換方式やサーバ認証方式はスイートから切り離され、別の拡張で個別に折衝される。またCBCモードやRC4、静的RSA鍵交換(サーバの固定鍵で共通鍵を送る方式)など安全性に懸念のある方式は廃止されている。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. 情報セキュリティ > (8) 情報セキュリティに関する技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。