トータルフロート/フリーフロートとは?とーたるふろーと・ふりーふろーと
トータルフロートはプロジェクト全体の終了を遅らせずにその作業を遅らせられる最大日数、フリーフロートは後続作業の最早開始を遅らせずに遅らせられる日数。定義上フリーフロートはトータルフロート以下になり、トータルフロートがゼロの作業を連ねた経路がクリティカルパスになる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
遅れが出たとき、どの作業なら手当てを後回しにできるかを勘で決めると、納期に直結する作業へ人を回せない。前進計算で最早、後進計算で最遅を出し、その差を余裕として数えておけば、遅延が発生した瞬間に「何日までなら全体に響かないか」を即答できる。要員も予算も足りない状況で、どこを守るかを決めるための数値である。
具体例
作業Hのトータルフロートが3日なら、最早開始日から3日以内に着手すれば最短工期を維持できる。一方でフリーフロートが0日なら、1日遅れた時点で後続の着手日が動くため、遅らせる前に後続の担当者へ予告が要る。
試験での引っ掛け
「遅くとも何日目までに開始すればよいか」を問う設問は最遅開始時刻を求めるもので、前進計算だけで答えると誤る。またフロートは経路で共有されており、同じ経路上の複数の作業がそれぞれトータルフロートいっぱいまで遅れると全体が遅れる。
関連用語
出た過去問
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(IPA)解説で登場
図のアローダイアグラムから読み取れることとして、適切なものはどれか。ここで、プロジェクトの開始日を1日目とする。
正解:作業Eの総余裕時間は30日である。
要点:総余裕時間は最遅完了時刻と最早完了時刻の差で求める
まず前進計算で各結節点の最早結合点時刻を求める。①=0、②はAの5日とB(10日)+ダミーの両方が先行するので大きいほうを取り10、③=10、④=②+C20=30、⑤=max(②+E10, ③+F10)=20、⑥=max(④+G20, ②+D30, ⑤+ダミー)=50、⑦=60が全体工期。次に後進計算で最遅時刻を求めると、⑥=50、⑤=50、④=30、②=③=10となる。総余裕時間(トータルフロート)は、後続の最遅時刻からその作業の最早完了時刻を引いた値なので、作業Eは50−(10+10)=30日となり、選択肢ウが正しい。クリティカルパスはB→ダミー→C→G→H(10+0+20+20+10=60日)である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。