NTPとは?えぬてぃーぴー
NTPとは、ネットワーク越しに機器の時刻を合わせるプロトコル。UDP 123番を使い、stratumと呼ぶ階層で上位の正確な時刻源から下位へ配る。問合せと応答の往復時間から片道遅延を推定して補正するため、行きと帰りで遅延が大きく違う経路では誤差が残る。
最終更新:2026-10-06
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分散したサーバや機器の時刻がずれていると、複数装置のログを時刻順に並べ直せず、障害の因果関係も攻撃の追跡もたどれない。証明書の有効期限判定や時刻に依存する認証方式は、数分のずれで失敗する。シラバスでも時刻同期は監視・障害分析・セキュリティ侵害の分析すべての前提に位置するため、参照先をどう階層化し、どこまで冗長化するかが設計課題になる。
具体例
情報通信研究機構(NICT)が公開するntp.nict.jpは、日本標準時に直結した上位の時刻源として広く参照されている。社内では上位を複数参照するNTPサーバを冗長構成で置き、全機器はそれだけを見るようにすると、外向きの通信も1か所に絞れて境界の設定が単純になる。
試験での引っ掛け
stratumは数字が小さいほど上位で、1が最上位。大小を逆にした選択肢が出る。またNTPは踏み台にされる側としても問われ、過去の実装のmonlistのように小さな要求へ非常に大きな応答を返す機能が増幅攻撃に悪用された。対策は当該機能の無効化と、外部からの問合せを受け付けない設定。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問18(IPA)
NTPを使った増幅型のDDoS攻撃に対して、NTPサーバが踏み台にされることを防止する対策として、適切なものはどれか。
正解:NTPサーバの設定変更によって、NTPサーバの状態確認機能(monlist)を無効にする。
要点:NTP増幅攻撃対策はmonlist機能の無効化
NTP増幅攻撃は、送信元IPアドレスを偽装した小さな要求に対して大きな応答が返る機能を悪用する。特にmonlistは直近の通信相手一覧を大量に返すため増幅率が非常に高い。したがって、この状態確認機能を無効化する(または対応版へ更新する)ことが踏み台化を防ぐ直接的な対策となる。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17(IPA)
リフレクタ攻撃に悪用されることの多いサービスの例はどれか。
正解:DNS, Memcached, NTP
要点:UDPで応答が大きく増幅されるサービスが反射攻撃に悪用される
リフレクタ攻撃(反射攻撃)は、送信元IPアドレスを標的に詐称した要求を第三者のサーバに送り、その応答を標的へ集中させる攻撃である。UDPを使い、要求より応答がはるかに大きくなるサービスが悪用されやすく、DNS・NTP(monlist)・Memcachedはいずれも増幅率が大きいことで知られる代表例である。
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17(IPA)
NTPを使った増幅型のDDoS攻撃に対して、NTPサーバが踏み台にされることを防止する対策の一つとして、適切なものはどれか。
正解:NTPサーバの設定変更によって、NTPサーバの状態確認機能(monlist)を無効にする。
要点:NTP増幅攻撃対策の要はmonlist機能の無効化
NTPを使った増幅型DDoS攻撃では、応答が要求よりはるかに大きくなるmonlist(直近に問い合わせてきたホストの一覧を返す状態確認機能)が悪用される。送信元を標的に詐称した要求を受けたNTPサーバが大量の応答を標的へ送ってしまうため、この機能を無効にすることが踏み台化を防ぐ直接的な対策になる。
出典:令和7年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問18(IPA)解説で登場
DRDoS攻撃に該当するものはどれか。
正解:多数のDNSサーバに対して送信元のIPアドレスを標的のIPアドレスに偽装したリクエストを送信し、それらのサーバの応答パケットによって、標的のサーバのリソースを枯渇させ、利用を妨害する。
要点:DRDoSは送信元偽装で第三者の応答を標的に集中させる反射攻撃
DRDoS(分散反射型サービス妨害)攻撃は、送信元IPアドレスを標的のものに偽装したリクエストを多数の公開サーバに送り、その応答を標的へ集中させる攻撃である。DNSやNTPのように問合せより応答が大きいプロトコルが悪用され、増幅(アンプ)効果によって攻撃規模が拡大する。攻撃者自身のアドレスが隠れる点も特徴である。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。