CoAPとは?こーぷ
CoAPとは、資源の乏しいIoT機器向けに、RESTの考え方をUDP上で実現した軽量プロトコル。GET/POST/PUT/DELETEに相当するメソッドを持ち、到達を確認したいやり取りはCONメッセージとACKで補い、確認が要らないものはNONで投げ切る。保護にはTLSではなくDTLSを使う。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
センサやアクチュエータには数十キロバイトのメモリと電池しかないことが多く、TCPの接続維持とHTTPの文字列ヘッダは、処理量と消費電力の両面でそのままでは重すぎる。加えて低電力無線は1フレームで運べるバイト数が小さく、ヘッダが大きいほど分割が増えて電池を削る。ヘッダを4オクテットのバイナリに切り詰め、接続の概念を持たないUDPへ載せることで、この制約に合わせている。
具体例
IETFがRFC 7252として標準化しており、Eclipse FoundationのCaliforniumやlibcoapといった実装が公開されている。電池駆動の計測端末が数十バイトのNONメッセージで測定値を上げ、応答を待たずにすぐスリープへ戻る、といった使い方をする。
試験での引っ掛け
「HTTPの軽量版」と覚えると、下位がTCPではなくUDPであるという要点が抜ける。保護もTLSではなくDTLSになる。またUDPなのでNATの変換表が短時間で消え、機器側から定期的に送り出さないと外部から届かなくなるという運用上の性質も付いてくる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(IPA)
IoT向けのアプリケーション層のプロトコルであるCoAP (Constrained Application Protocol) の特徴として、適切なものはどれか…
正解:パケット損失が発生しやすいネットワーク環境での、小電力デバイスの通信に向いている。
要点:CoAPはUDP上で動く省電力IoT向けの軽量RESTプロトコル
CoAPは、UDPを基盤とするIoT向けの軽量なアプリケーション層プロトコルである。HTTPと同様のGET/PUT/POST/DELETEというRESTのモデルを持ちつつ、ヘッダーを4オクテットに切り詰め、必要に応じてCONメッセージによる確認応答と再送で信頼性を補う。低速で損失の多いネットワーク(LLN)につながる省電力デバイスを想定して設計されている。
出典:令和7年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
IoT向けのアプリケーション層のプロトコルであるCoAP (Constrained Application Protocol) の特徴として、適切なものはどれか…
正解:パケット損失が発生しやすいネットワーク環境での、小電力デバイスの通信に向いている。
要点:CoAPはUDP上で動く小電力IoT機器向けの軽量プロトコル
CoAPはリソースが限られたIoTデバイス向けに設計されたアプリケーション層プロトコルで、UDP上で動作し、ヘッダーが小さいバイナリ形式を採る。再送や確認応答を必要に応じて自前で行う仕組みを備えるため、パケット損失が起こりやすい無線環境でも低消費電力で通信できる。RESTfulな設計でHTTPと相互変換しやすい点も特徴である。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの3 技術要素 > 5. ネットワーク応用 > (6) モバイルシステムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。