ローダとは?ろーだ
ローダとは、実行可能ファイル(ロードモジュール)を補助記憶から主記憶へ読み込み、実行できる状態にするOSの機能。置いた番地に合わせてプログラム内のアドレス参照を補正する再配置、動的リンクライブラリの結合、そして先頭命令への制御の受け渡しまでを担う。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
「必ずこの番地に置く」前提で作られたプログラムは、同じものを2本同時に動かせず、メモリの空き具合に合わせて配置することもできない。番地を実行の直前に決める役目(再配置)を独立させたことで、多重プログラミングと仮想記憶が成り立つようになった。共有ライブラリを実行時に結合するのも同じ発想で、同じコードをすべてのプログラムへ埋め込む無駄を避けている。
具体例
Windowsで同じアプリを2つ起動しても互いに干渉しないのは、ローダがそれぞれ別の領域へ配置し、参照する番地を補正しているため。仮想記憶と組み合わせた環境では、起動時に全体を読み込まず、必要になったページだけを順に読み込む方式が一般的。
試験での引っ掛け
原始プログラムを目的プログラムへ変換するのが翻訳(コンパイラ)、複数の目的プログラムを1本にまとめるのが連係編集(リンカ、リンケージエディタ)、それを主記憶へ載せるのがローダ。この3段階の担当が入れ替えられて出題されやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問18(IPA)
図のアローダイアグラムから読み取ったことのうち,適切なものはどれか。ここで,プロジェクトの開始日は0日目とする。
正解:作業Eの余裕日数は30日である。
要点:余裕日数=最遅開始日−最早開始日、0ならクリティカルパス
まず前進計算で各結合点の最早日を求める。ノード1はAの5日とB(10日)+ダミーの合流待ちで10日目、ノード3は10+C20=30日目、E・Fの合流点(ノード5)は10+10=20日目、ノード4は30+G20=50日目、全体はH10を加えて60日である。クリティカルパスはB→ダミー→C→G→Hで、後進計算するとノード4の最遅日も50日目、ダミーで結ばれるノード5の最遅日も50日目になる。作業Eは最早開始10日目に対し、最遅開始は50−10=40日目なので、余裕日数は40−10=30日となる。
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問19(IPA)
アローダイアグラムで表される作業A〜Hを見直したところ、作業Dだけが短縮可能であり、その所要日数は6日に短縮できることが分かった。作業全体の所要日数は何日短縮で…
正解:3
要点:短縮はクリティカルパスが入れ替わる時点で頭打ちになる
見直し前のクリティカルパスはA→C→D→E→(ダミー)→Hで、5+5+10+5+0+6=31日である。作業Dを10日から6日に短縮すると、この経路は27日になるが、A→C→F→Hの経路が5+5+12+6=28日となるため、全体の所要日数は28日にとどまる。したがって31-28=3日の短縮となる。
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問19(IPA)
図のアローダイアグラムから読み取れることとして、適切なものはどれか。ここで、プロジェクトの開始日を1日目とする。
正解:作業Eの総余裕時間は30日である。
要点:総余裕時間=最遅終了時刻-最早終了時刻で求める
Bの10日がダミー作業を通じてAの終点に合流するため、C・D・Eの最早開始は10日経過後となる。最長経路はB(10)→C(20)→G(20)→H(10)=60日で、これがクリティカルパスである。作業Eは最早開始10日・所要10日で最早終了20日だが、最遅終了は最終合流点の50日なので、総余裕時間は50-20=30日となる。
出典:令和3年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問18(IPA)
次のプレシデンスダイアグラムで表現されたプロジェクトスケジュールネットワーク図を、アローダイアグラムに書き直したものはどれか。ここで、プレシデンスダイアグラムの…
正解:AとBの後、Aの終点からダミー作業でBD間の合流ノードへ接続し、その後C・E・GとD・F・Hが終点で合流する構成
要点:合流する先行関係はダミー作業で表現する
先行関係はA→C、A→F、B→D、D→F、C→E、E→G、F→Hである。アローダイアグラムでは上段にA→C→E→G、下段にB→D→F→Hを並べればほとんどの関係を表現できるが、AがFの先行作業でもあることが表せない。そこでAの終了イベントからDとFの間の結合点へダミー作業を1本引けば、Fの開始がAとDの両方の完了を待つことを正しく表現できる。ダミーは1本で足り、F・H間へ引くのは誤りである。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. オペレーティングシステム > (13) プログラムの形態と性質に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。