定性的リスク分析とは?ていせいてきりすくぶんせき
定性的リスク分析とは、リスクの大きさを金額で測らず、発生確率と影響度を高・中・低などの段階で評価して対応の優先順位を付ける工程。求めるのは絶対値ではなく相対順位で、ここで絞り込んだ上位のリスクだけを定量的分析へ回すという前さばきの役割を持つ。
最終更新:2026-10-07
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情報セキュリティやプロジェクトのリスクは発生頻度の統計が乏しく、期待金額を計算しても入力値が推測の域を出ない。精度の無い数字を並べるより、関係者の知見を段階評価で持ち寄って順位だけ確定させるほうが速く、対応を決めるにはそれで足りる。限られた分析の労力を上位のリスクへ集中させるための仕分けである。
具体例
PMBOKガイドはリスク特定→定性的リスク分析→定量的リスク分析→リスク対応計画の順を示し、定性的分析では確率・影響度マトリクスに各リスクを位置づけて順位を付ける。情報セキュリティでもJIS Q 31000に沿った段階評価が一般的に用いられる。
試験での引っ掛け
午前I(科目A-1)の定番は定量的リスク分析との入れ替えである。「発生確率や影響度を評価して優先順位を付ける」のが定性的、「プロジェクト目標全体に与える影響を数量的に分析する」(期待金額価値分析・モンテカルロシミュレーション)のが定量的。リスクの洗い出しはリスク特定、対応策の立案はリスク対応計画であり、どちらも分析の工程ではない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問19(IPA)解説で登場
PMBOKガイド 第5版によれば,定量的リスク分析で実施することはどれか。
正解:特定したリスクがプロジェクト目標全体に与える影響を数量的に分析する。
要点:定性的は優先順位付け、定量的は目標への影響を数値評価
定量的リスク分析は、定性的分析で絞り込んだリスクについて、発生確率と影響度を数値化してプロジェクト目標全体への影響を数量的に評価する工程である。期待金額価値分析やモンテカルロシミュレーションなどを用いる。優先順位付けは定性的リスク分析、洗い出しはリスク特定、対応策の立案はリスク対応計画である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。