インシデント対応(検知・初動・復旧・再発防止)とは?いんしでんとたいおう
インシデント対応(検知・初動・復旧・再発防止)とは、情報セキュリティインシデントが起きたときに、被害を止め、業務を元へ戻し、再発を防ぐまでの一連の活動。検知・連絡受付、影響と緊急度を見極めるトリアージ、封じ込めなどの初動、復旧、再発防止という順で進む。誰が判断し誰へ報告するかを平時に決めておくことが前提になる。
最終更新:2026-10-06
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事故の最中は、情報が足りないまま短時間で判断を迫られる。その場から相談先を探し、公表の可否を一から検討していては被害が広がる。だから対応を段階へ切り分け、段階ごとに担当と判断基準を先に決めておく。CSIRTのような常設の窓口が置かれるのも、通報が現場で止まらないようにするためである。科目Bでは、規程と実際の動きのずれを読み取り「この場面で誰が何をすべきか」を問う形で出る。
具体例
不審な通信を検知したら、まず該当端末をネットワークから切り離して拡大を止め、証拠となるログや端末の状態を保全してから調査に入る。個人データの漏えいのおそれがあれば、個人情報保護法に基づく個人情報保護委員会への報告と本人への通知が要るかどうかを、並行して判断する。
試験での引っ掛け
復旧を急いで端末を初期化したりログを上書きしたりすると、原因究明も再発防止も成り立たなくなる。初動は封じ込めと証拠保全が同時、と覚える。もう一つ、情報セキュリティ事象(何かが起きた記録)と情報セキュリティインシデント(事業や情報保護に影響するおそれのある事象)は別で、すべての事象がインシデントになるわけではない。仕分けるのがトリアージの役割である。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問3(IPA)
JPCERT/CCの説明はどれか。
正解:特定の政府機関や企業から独立した組織であり、国内のコンピュータセキュリティインシデントに関する報告の受付、対応の支援、発生状況の把握、手口の分析、再発防止策の検討や助言を行っている。
要点:JPCERT/CCは中立の立場でインシデント対応を調整する
JPCERT/CC(JPCERTコーディネーションセンター)は、特定の政府機関や企業に属さない中立的な立場で活動する一般社団法人で、国内のセキュリティインシデント報告を受け付け、関係者間の調整や再発防止の助言を行う。国内のCSIRTを束ねる調整役(コーディネーションセンター)である点が名称にも表れている。政府の司令塔であるNISCや、暗号評価を行うCRYPTRECとは役割が異なる。
出典:令和6年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問14(IPA)
A社は医療品の販売を行う従業員100名の企業である。営業部では,オンプレミスのデータベースに顧客情報を格納している。営業部では,次のバックアップポリシーを順守し…
正解:テープメディアに加え,NASにもバックアップを1週間分保存する。
要点:媒体破損に備えるにはバックアップを別媒体にも二重に保持する
今回の失敗は、復旧に必要なバックアップが一組しかなく、その媒体が壊れると手が出せなくなる点にあります。テープに加えてNASにも同じ期間分のバックアップを持てば、一方の媒体が破損しても他方から復旧でき、論理破損にも対応できます。複製や冗長化はディスク障害には有効ですが、論理破損は複製先にもそのまま反映されるため、この場面の再発防止策にはなりません。
出典・参考
公式シラバスの〔要求される技能〕 > 8情報セキュリティインシデントの管理 > 8-4再発防止策の提案・実施に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。