予防的統制・発見的統制とは?よぼうてきとうせいはっけんてきとうせい
予防的統制・発見的統制とは、内部統制を、効果が現れる時点で分けた分類。アクセス権の限定やダブルチェックのように事故の成立を阻むものが予防的統制、ログ点検や棚卸しのように発生後に検出するものが発見的統制である。予防だけを積み上げると費用も業務の窮屈さも際限が無いため、両者の組合せで残余リスクを抑える。
最終更新:2026-10-06
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統制を強めるほど業務は遅くなり、費用も膨らむ。すべての操作を事前承認制にすれば不正はほぼ止まるが、現場は回らない。この安全と業務効率の綱引きに折り合いを付けるため、入口を完全に塞ぐのではなく、通したうえで後から確かめる手段を重ねる設計が採られるようになった。試験では、提示された対策がどちらの性格かを判定させる形で出る。
具体例
金融庁が示す財務報告に係る内部統制の枠組みでも、統制活動は職務の分離や承認手続と、記録の突合や監視の両方から組み立てられている。社内でいえば、人事データベースの閲覧権限を人事部だけに絞るのが予防側、その閲覧履歴を毎月別部門が確かめるのが発見側にあたる。
試験での引っ掛け
ログを取得すること自体は事故を止めないため発見側に入る。ただし「記録が点検されている」と全社へ周知した時点で抑止の働きも持つので、目的の置き方で分類が変わる点が出題される。ウイルス対策ソフトも、定義ファイルの更新は予防、隔離報告の確認は発見と、機能ごとに分かれる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問37(IPA)解説で登場
利用部門がスプレッドシートを利用した際に,財務データの正確性を損なう誤謬が発生した場合において,当該部門がこれを発見するために有効な統制はどれか。
正解:スプレッドシートに入力したデータと入力原票の照合作業を行う手続
要点:入力誤りの発見には入力データと原票の照合が有効
入力の誤りによる誤謬を利用部門自身が見つけるには、入力した結果を元の証憑と突き合わせるのが直接的で有効である。入力原票との照合は、値の取り違えや入力漏れをその場で検出できる発見的統制に当たる。
出典:平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問36(IPA)解説で登場
特権ID(システムの設定、データの操作、それらの権限の設定が可能なID)の不正使用を発見するコントロールとして、最も有効なものはどれか。
正解:特権IDの貸出し及び返却の管理簿と、特権IDの利用ログを照合する。
要点:発見的統制の要は貸出記録と実利用ログの突合
「発見するコントロール」を問うている点が要点である。貸出し・返却の記録と実際の利用ログを突き合わせれば、許可されていない時間帯や人物による特権IDの使用を事後に検出できる。他の選択肢は不正の機会を減らす予防的なコントロールであり、発見には直接つながらない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。