情報セキュリティ目的とは?じょうほうせきゅりてぃもくてき
情報セキュリティ目的とは、情報セキュリティ方針で掲げた考え方を実現するために、部門や階層ごとに置く達成目標。何を・いつまでに・誰が・どの資源で行い、結果をどう評価するかまで定め、測定できる形にする。JIS Q 27001は、この目的を定めて監視し、必要に応じて更新することを組織に要求している。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
方針だけを掲げた組織は、「情報を適切に守る」という文言が壁に貼られたまま、誰が何をすればよいのか分からない状態になりやすい。方針の下に部門ごとの測れる目標を置き、達成度を年次の見直しへ戻す——この上から下への落とし込みが無いと、マネジメントシステムのPDCAが回らない。だからこそ規格が明示的に要求しており、試験でも方針・目的・管理策の階層関係として問われる。
具体例
教育に関する管理策なら、営業本部は今年度末までに標的型メール訓練の報告率を8割以上、情報システム部は緊急度の高い修正プログラムを公表から14日以内に適用する割合を95%以上、というように、担当部署と期限と数値をそろえて部門別に置く。
試験での引っ掛け
「情報漏えいゼロを目指す」のような達成度を測れない標語は目的として認められない。また全社で一つ掲げただけでは足りず、関連する部門・階層へ落とし込むことが要求される。方針(何を大切にするか)と目的(どこまでやるか)は別の文書要素であり、入れ替えた選択肢が出る。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成31年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問1(IPA)解説で登場
JIS Q 27001:2014(情報セキュリティマネジメントシステム-要求事項)において、トップマネジメントがマネジメントレビューで考慮しなければならない事項…
正解:前回までのマネジメントレビューの結果とった処置の状況/内部監査の結果/発生した不適合及び是正処置の状況
要点:マネジメントレビューでは前回処置・監査結果・不適合の状況を必ず考慮する
JIS Q 27001の9.3では、マネジメントレビューで考慮すべき事項として、前回までのレビューで取った処置の状況、内外の課題の変化、情報セキュリティパフォーマンスに関するフィードバック(不適合及び是正処置、監視・測定の結果、監査結果、目的の達成度)、利害関係者からのフィードバック、リスクアセスメントの結果、継続的改善の機会が挙げられている。したがって、前回処置の状況・内部監査の結果・不適合及び是正処置の状況の三つはいずれも規格が明記する考慮事項である。一方、情報セキュリティ目的はトップマネジメントだけが設定するものではなく、関連する部門及び階層で確立するよう求められているため、「トップマネジメントが設定した」という限定が付いた選択肢は規格の記述と合わない。
出典:平成31年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問8(IPA)
JIS Q 27001:2014(情報セキュリティマネジメントシステム-要求事項)において、情報セキュリティ目的をどのように達成するかについて計画するとき、"実…
正解:"必要な資源"及び"結果の評価方法"
要点:情報セキュリティ目的の計画では資源と評価方法まで決める
JIS Q 27001の6.2は、情報セキュリティ目的の達成計画において、実施事項・必要な資源・責任者・達成期限・結果の評価方法の五つを決めるよう求めている。目的そのものは測定可能で監視され、伝達され、必要に応じて更新されることも要件となっている。管理策の選択はリスク対応(6.1.3)の話であり、この計画項目には含まれない。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 2 情報セキュリティ管理 > 情報セキュリティ諸規程(情報セキュリティポリシーを含む組織内規程)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。