DBMSとは?ディービーエムエス
DBMSとは、データベースの定義・操作・制御をまとめて引き受けるソフトウェア。複数の利用者が同時に触っても矛盾が生じないよう排他制御を行い、障害時にはログを使って復旧させる。利用者ごとのアクセス権の設定や参照・更新の記録もDBMSの機能で、アクセス制御をどこに実装するかという文脈で問われる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
業務ごとに個別のファイルを持っていた時代は、同じ顧客情報が部署ごとに重複し、片方だけ更新されて食い違うことが避けられなかった。データを一か所に集め、同時アクセスの交通整理を専用のソフトへ任せることで、整合性を保ちながら共同利用できるようにしたのがDBMSである。セキュリティの面では、守りをアプリごとに作り込まずDBMS側で一元的にかけられる点が効いてくる。
具体例
Oracle DatabaseやPostgreSQL、Microsoft SQL Serverでは、参照だけを許すアカウントを作って分析担当者に渡すことができる。人事システムの給与テーブルは人事部のアカウントにだけ参照権を与え、誰がいつどの表を見たかを記録に残す、という設計が権限管理の具体形になる。
試験での引っ掛け
DBMSは管理する側のソフトウェアであって、データの集まりであるデータベース本体ではない(選択肢で入れ替えられる)。またDBMSが権限機能を持つことと、権限が適切に設計されていることは別で、初期設定の管理者アカウントを放置すれば機能は無意味になる。バックアップの取得や保管期間の決定も運用側の責任として残る。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問46(IPA)解説で登場
E-R図に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:管理の対象をエンティティ及びエンティティ間のリレーションシップとして表現する。
要点:E-R図は実体と関連でデータ構造を表す概念モデル
E-R図は、業務で管理する対象をエンティティ(実体)として表し、エンティティ同士の関わりをリレーションシップとして表現する概念データモデルの記法である。1対多などの多重度を示すことで、データ構造を実装技術から独立した形で整理できる。特定のDBMSや表構造を前提とするものではなく、処理の流れや業務手順を表すものでもない。
出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問46(IPA)
データベースのトランザクションに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:複数のトランザクション間でデッドロックが発生したので、トランザクションをDBMSがロールバックした。
要点:デッドロックはDBMSがロールバックで解消する
デッドロックは複数のトランザクションが互いに相手の保持するロックを待ち続けて処理が進まなくなる状態で、DBMSがこれを検出し、いずれかのトランザクションをロールバックして解消する。ロックの獲得・解放はDBMSが管理し、更新の確定はコミット、障害からの復旧はロールバックやロールフォワードが使い分けられる。
出典:平成31年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問45(IPA)
トランザクションT1が更新中のデータを、トランザクションT2が参照しようとしたとき、更新と参照の処理結果を矛盾させないようにするためのDBMSの機能はどれか。
正解:排他制御
要点:排他制御は同時アクセスによる処理結果の矛盾を防ぐ
排他制御は、あるトランザクションが更新中のデータに対して他のトランザクションが同時に読み書きすることを制限し、処理結果の矛盾を防ぐDBMSの機能である。ロックをかけて待たせることで、更新途中の中途半端な状態を他から見せないようにする。
出典・参考
公式シラバスの4 技術要素 > 1 データベース方式 > データベース管理システムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。