ビッグデータとは?びっぐでーた
ビッグデータとは、量(Volume)・種類(Variety)・発生速度(Velocity)のいずれもが従来のデータベース管理手法の想定を超える、大規模で多様なデータ群の総称。SNSの投稿、画像や音声、センサの連続的な記録など、形の揃わない非構造化データを含む点が特徴になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
かつて企業が扱うデータは、伝票や台帳のように形が決まっていて、量も1台のサーバに収まる範囲だった。Webとスマートフォン、センサが普及すると、形の揃わないデータが休みなく発生するようになり、既存のやり方では溜めることも処理することもできなくなる。分散して保存し処理する技術が広がったことで、それまで捨てていた記録を資産として扱えるようになった。管理側にとっては活用の話であると同時に、個人に関する記録を大量に抱えることによる保護義務の話でもある。
具体例
コマツのKOMTRAXは、建設機械の稼働データを常時収集して稼働状況や部品交換の時期を把握する仕組みとして知られる。この種の取り組みでは、集めた記録に個人や取引先に関する情報が含まれる場合、利用目的の特定や匿名加工といった個人情報保護法上の扱いが同時に問われる。
試験での引っ掛け
「とにかく量が多いデータ」ではなく、量・種類・発生速度の3つで捉える定義。とくに非構造化データを含む点が要点になる。またビッグデータはデータそのものを指す語で、そこから規則性を見つける手法であるデータマイニングやAIとは位置づけが別。両者を同じものとして扱う選択肢は誤りになる。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問47(IPA)
データサイエンティストの主要な役割はどれか。
正解:情報科学についての知識を有し,ビジネス課題を解決するためにビッグデータを意味ある形で使えるように分析システムを実装・運用し,課題の解決を支援する。
要点:データサイエンティストは分析で事業課題の解決を支援する
データサイエンティストは、統計や情報科学の知識を用いて大量・多様なデータを分析し、そこから得た知見をビジネス課題の解決に結び付ける役割を担う。分析のための仕組みを設計・実装・運用し、経営や現場の意思決定を支援する点が特徴である。ほかの選択肢はシステム監査人、ネットワークエンジニア、プロジェクトマネージャの説明である。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問46(IPA)
コンピュータの能力の向上によって,限られたデータ量を分析する時代から,Volume(量),Variety(多様性),Velocity(速度)の三つのVの特徴をも…
正解:膨大なデータを処理することで,パターンを発見することに力を注ぐようになった。
要点:ビッグデータ時代は大量データからのパターン発見が中心
ビッグデータの時代には、標本抽出して厳密に因果を突き止めるより、大量のデータをそのまま処理して相関やパターンを見つけ、予測や意思決定に生かす方向へ重心が移った。多少のノイズよりデータ量の多さが価値を生むという発想である。
出典:平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問45(IPA)
ビッグデータの活用例として、大量のデータから統計学的手法などを用いて新たな知識(傾向やパターン)を見つけ出すプロセスはどれか。
正解:データマイニング
要点:データマイニングは大量データから傾向や規則を発掘する
データマイニングは、蓄積された大量のデータに統計的手法や機械学習を適用し、人が気付いていない相関や傾向、パターンといった知識を掘り出すプロセスである。データを蓄積する基盤であるデータウェアハウスとは役割が異なり、分析の対象と手段の関係にある。
出典:令和8年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問11(IPA)
eコマース運営会社がビッグデータを用いて新たなニーズを発掘し、その後のビジネス戦略に生かそうとしている。ビッグデータの収集から活用までのフローは、a「ビッグデー…
正解:機械学習を用いて自然言語処理やクラスタリングを行い、新しい傾向を導き出す。
要点:収集・整備・分析・活用のうち、分析は傾向を導き出す工程
この4段階では、収集で外部からデータを取り込み、整備でノイズ除去や表記ゆれの修正を行い、分析で統計処理や機械学習によって傾向を導き、活用で戦略立案につなげます。機械学習による自然言語処理やクラスタリングで新しい傾向を導き出す作業は、まさに分析の段階に当たります。
出典・参考
公式シラバスの4 技術要素 > 5 データベース応用 > データベースの応用に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。