ふりかえり(レトロスペクティブ)とは?ふりかえり
ふりかえり(レトロスペクティブ)とは、反復(スプリント)の終わりに、チームが自分たちの進め方そのものを点検し、次の反復で試す改善策を絞って決める場。対象は成果物ではなくプロセスと協働の仕方で、個人の責任追及ではなく仕組みの問題として原因を置くのが前提になる。KPT(Keep・Problem・Try)のような型を使って進めることが多い。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
改善をプロジェクト終結後の教訓としてまとめる形にすると、その学びを使うのは次の別のチームで、いま困っている人には返らない。反復ごとに小さく点検し、次の2週間で効果を確かめられる大きさへ縮めたのがふりかえりである。心理的安全性が前提で、犯人探しの場になった瞬間に事実が出てこなくなり、機能しなくなる。
具体例
KPTでは、続けること・問題・試すことを分けて出し、Tryを1〜2件に絞って次の反復の作業として計画に載せる。分散したチームではMiroのようなオンラインホワイトボードに付箋を並べて進める。「レビュー待ちで2日止まった」という事実は、依頼が1人に集中する仕組みの問題として扱い、レビュア2名体制を試して次回に効果を測る。
試験での引っ掛け
成果物を関係者に見せて受入れの判断をもらうスプリントレビューと同じ場と扱うのが誤りで、こちらの対象は作り方のほう。プロジェクト終結時の教訓収集とも違い、次の反復に間に合う小ささで選ぶのが特徴。改善案を多く出すこと自体は成果ではなく、決めたTryが次の計画に載って実行されたかまで追わないと形だけで終わる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和2年度 10月試験 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問23(IPA)
アジャイル開発のプラクティスの一つである“ふりかえり(レトロスペクティブ)”を行う適切なタイミングはどれか。
正解:各“イテレーション”の最後
要点:ふりかえりは各イテレーションの最後に進め方を改善する
ふりかえりは、一定期間の作業を終えた区切りでチームが集まり、うまくいったこと・困ったこと・次に試すことを話し合い、進め方そのものを改善する場である。スクラムではスプリント(イテレーション)の最後に実施することが定められており、次の反復に改善策を持ち込める点に意義がある。日々の朝会は進捗と障害の共有が目的で、役割が異なる。
出典:令和5年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問23(IPA)解説で登場
アジャイル開発手法の説明のうち、スクラムのものはどれか。
正解:プロダクトオーナーなどの役割、スプリントレビューなどのイベント、プロダクトバックログなどの作成物、及びルールから成る。
要点:スクラムは役割とイベントと作成物で構成される反復の枠組み
スクラムは、プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発者という三つの責任と、スプリント、スプリントプランニング、デイリースクラム、スプリントレビュー、レトロスペクティブというイベント、そしてプロダクトバックログ、スプリントバックログ、インクリメントという作成物から成る枠組みである。短い期間のスプリントを繰り返し、その都度検査と適応を行うことで経験的にプロセスを改善していく。具体的な技術プラクティスは定めず、進め方の骨組みを与える点が特徴である。
出典:令和7年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問23(IPA)
アジャイル開発手法の一つであるスクラムを適用したソフトウェア開発プロジェクトにおいて、KPT手法を用いてレトロスペクティブを行った。KPTにおける三つの視点の組…
正解:Keep, Problem, Try
要点:KPTはKeep・Problem・Tryで振り返る改善手法
KPTは、Keep(うまくいったので今後も続けること)、Problem(うまくいかなかった問題点)、Try(次に試すこと)の三つの視点で振り返りを整理する手法です。スクラムのスプリントレトロスペクティブでよく使われ、良かった点と問題点を洗い出したうえで、次のスプリントで実行する改善策をTryとして具体化します。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 1. 開発プロセス・手法 > (1) ソフトウェア開発手法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。