非機能要求グレードとは?ひきのうようきゅうぐれーど
非機能要求グレードとは、非機能要求の水準を発注者と受注者で握るために、IPAが公開している共通の枠組み。重要度の高い項目とその段階(レベル値)が一覧で用意されており、規模や社会的影響に応じたモデルシステムを出発点に、必要なところだけ段階を動かして合意する。項目は可用性、性能・拡張性、運用・保守性、移行性、セキュリティ、システム環境・エコロジーの6大項目に分かれる。
最終更新:2026-10-06
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機能要件は画面や帳票として目に見えるが、「止まらないこと」「速いこと」は言葉のままだと双方が違う水準を思い浮かべたまま契約に至る。稼働後に食い違いが表面化しても、根拠となる合意文書がどこにもない。共通の項目一覧と段階値を先に用意し、モデルとの差分だけを議論できる形にしたのがこの枠組み。要件定義工程で「どこまでやるか」を費用と結びつけて説明する道具になる。
具体例
IPAが「非機能要求グレード2018」として利用ガイドと活用シートを公開しており、社会的影響が限定されるシステムからきわめて大きいシステムまで3つのモデルが収められている。可用性のレベルだけを一段上げて合意し、その差分を冗長構成の費用として見積もる、という使い方をする。
試験での引っ掛け
準拠を求められる規格ではなく、合意形成のための道具である点をまず押さえる。レベル値は高いほど良いのではなく、費用と釣り合う段階を選ぶもので、全項目を最高段階にした要件定義は結局「決めていない」のと変わらない。項目を埋めること自体が目的化しやすい点も注意したい。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。