ベースラインとは?べーすらいん
ベースラインとは、レビューと承認を経て確定させ、以後は正式な変更管理手続きを通さなければ変えられない状態に置いた成果物の版。要求事項ベースライン、設計ベースラインのように工程の区切りごとに設定し、これ以降の差分が変更として数えられるようになる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
合意した内容が固定されていないと、後から出た要望が「元々そう言っていた」のか「追加」なのかを誰も判定できず、費用と期間の交渉が成立しない。基準の版を置いて初めて、影響分析も見積りも差分として語れる。構成管理が要求・設計・コードを同じ枠組みで扱うのはこのためで、変更要求への対応可否を説明する場面では必ず前提になる。
具体例
要件定義書v1.0を関係者承認のうえベースライン化し、以降の変更は変更要求票を起票して影響分析と承認を経てからv1.1へ反映する。Gitでいえばタグを打った版に相当し、以後の議論はその版との差分で行う。
試験での引っ掛け
一番新しい版のことでも、変更禁止のことでもない。ベースラインは承認を経て変更管理下に置かれた版であり、手続きを踏めば変更できる。逆に、承認していない最新版を根拠に作業を進めると、後で合意の所在を示せなくなる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
JIS X 0160で規定しているテクニカルプロセスにおける、システム要求事項分析プロセスの成果はどれか。
正解:システム要求事項は、影響のある全ての当事者へ伝えられ、ベースラインとなっている。
要点:要求事項分析の成果は合意されベースライン化された要求
システム要求事項分析プロセスは、利害関係者の要求をシステムに対する要求事項へ落とし込み、それが妥当であることを確認したうえで関係者間で合意する活動である。その成果として、確定した要求事項が影響を受ける全ての当事者へ伝達され、以後の変更管理の基準となるベースラインが確立される。方式設計や結合戦略の策定は後続の別プロセスの成果である。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの4 開発技術 > 4. 構成管理・変更管理 > (1) 構成管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。