保守性とは?
保守性とは、JIS X 25010の主特性の1つで、修正のしやすさを表す。副特性はモジュール性、再利用性、解析性、修正性、試験性。長期に使う基幹システムでは総保有コストを左右するため、方式設計の段階で構造として作り込む対象になる。
システムアーキテクト試験の過去問では4回出題されています(2016年度〜2024年度)。
ほしゅせい
保守性の意味
JIS X 25010の主特性の1つで、修正のしやすさを表す。副特性はモジュール性、再利用性、解析性、修正性、試験性。長期に使う基幹システムでは総保有コストを左右するため、方式設計の段階で構造として作り込む対象になる。
保守性の具体例
制度改正で税率が変わる箇所を設定ファイルへ外出しし(修正性)、業務ロジックを層で分離して影響範囲を追えるようにし(モジュール性・解析性)、自動テストで回帰確認できる状態を作る(試験性)ことを非機能要件として定義する。
保守性は試験でどう引っ掛けられる?
稼働後の運用体制や要員数の話に流れがちだが、品質特性としての保守性は製品そのものの性質。また試験性は「テストしてあること」ではなく「テストしやすい構造か」を指す。使用性とは対象(利用者か保守者か)が違う。
保守性と関連する用語
保守性が出た過去問
全国に分散しているシステムの保守に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:保守センタを1か所集中から分散配置に変えて駆付け時間を短縮することによって、MTTRは短くなる。
要点:駆付け時間の短縮はMTTRを改善し信頼性は変えない
MTBFは故障が起きるまでの平均間隔で信頼性を、MTTRは復旧に要する平均時間で保守性を表す。保守センタを分散配置して現地への駆付け時間を短くすれば、修理完了までの時間が縮むのでMTTRが短くなる。故障してから直す是正保守や遠隔保守は復旧時間に効くのであってMTBFを延ばすものではなく、逆に予防保守は故障そのものを減らすのでMTBFに効く。
出典:平成28年度 秋期 システムアーキテクト試験 am2 問12(IPA)JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-システム及びソフトウェア品質モデル)で定義されたシステム及び/…
正解:機能適合性とは、明示された状況下で使用するとき、明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満足させる機能を、製品又はシステムが提供する度合いのことである。
要点:機能適合性は明示的・暗黙のニーズを満たす機能提供の度合い
JIS X 25010の製品品質モデルは、機能適合性・性能効率性・互換性・使用性・信頼性・セキュリティ・保守性・移植性の八つの品質特性から成る。機能適合性は、明示された状況下で明示的ニーズと暗黙のニーズを満たす機能を提供する度合いと定義されており、アの記述がこれに一致する。
出典:平成30年度 秋期 システムアーキテクト試験 am2 問6(IPA)あるプログラム言語によるプログラミングの解説書の中に次の記述がある。この記述中の"良いプログラム"がもっている特性はどれか。 このプログラム言語では、関数を呼び…
正解:プログラムの一部(関数)を変更しても、他の関数への影響が少ない。
要点:引数渡しは結合度を下げ変更の影響を局所化する
引数として受け渡していたデータを、どこからでも参照できる共通域(グローバル変数)に移すと、関数間の結合度が高まる。ある関数の変更が共通域を使う他の関数へ波及しやすくなるため、メモリを節約できても保守性の面で望ましくない。したがって「良いプログラム」が持つ特性は、変更の影響が他へ及びにくいことである。
出典:令和1年度 秋期 システムアーキテクト試験 am2 問5(IPA)現在のプログラム A, B に、在庫テーブルを更新した後に更新ログを出力する機能を追加する。この機能は共通モジュールで実装し、どのプログラムからも利用できるよう…
要点:横断的関心事を宣言で織り込むのがアスペクト指向
アスペクト指向プログラミングは、ログ出力や認可のように複数のモジュールに横断して現れる関心事(横断的関心事)を切り出し、「どの処理の前後で何を実行するか」という宣言によって本来の処理へ織り込む技法である。各プログラムに呼出しを書き並べる必要がなくなるため、追加や変更が一箇所で済み、開発効率と保守性が高まる。
出典:令和6年度 春期 システムアーキテクト試験 am2 問7(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。