MTBFとMTTRとは?えむてぃーびーえふ・えむてぃーてぃーあーる
MTBFは故障から次の故障までの平均稼働時間で信頼性の指標、MTTRは故障してから復旧するまでの平均時間で保守性の指標。稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)で表され、可用性の要件をこの2つのどちらで満たすかが、冗長化にコストをかけるか保守体制にかけるかという設計判断になる。
最終更新:2026-10-06
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「99.9%止まらないシステム」という要求は、そのままでは実現手段に落ちない。壊れにくくする話と、壊れてから早く直す話は投じる先がまったく別で、前者は部品と冗長構成、後者は保守契約と要員配置と監視である。稼働率を2つの時間に分解したことで、どちらへ投資すれば要件を満たせるかを数字で比較できるようになった。非機能要件の定義でそのまま使う。
具体例
保守拠点を増やして駆付け時間を短くすればMTTRが縮み稼働率は上がるが、故障の起こりやすさそのものは変わらない。クラウドのIaaSでは利用者側がMTBFを直接動かせないため、可用性ゾーンをまたぐ冗長化と自動復旧でMTTR側を詰める設計になる。
試験での引っ掛け
保守体制の改善はMTTR側にしか効かない。予防保守や高信頼部品の採用、冗長化がMTBF側の施策である。稼働率の式で分母にMTBFだけを置く誤りも多く、分母は稼働と修理を合わせた全体時間である。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
全国に分散しているシステムの保守に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:保守センタを1か所集中から分散配置に変えて駆付け時間を短縮することによって、MTTRは短くなる。
要点:駆付け時間の短縮はMTTRを改善し信頼性は変えない
MTBFは故障が起きるまでの平均間隔で信頼性を、MTTRは復旧に要する平均時間で保守性を表す。保守センタを分散配置して現地への駆付け時間を短くすれば、修理完了までの時間が縮むのでMTTRが短くなる。故障してから直す是正保守や遠隔保守は復旧時間に効くのであってMTBFを延ばすものではなく、逆に予防保守は故障そのものを減らすのでMTBFに効く。
出典:令和4年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問23(IPA)
幾つかのサブシステムから成るシステムの信頼性に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:フォールトが発生したあるサブシステムを切り離して、待機系のサブシステムに自動で切り替えるフェールオーバは、システムのMTBFは変化させないが、MTTRの短縮につながる。
要点:フェールオーバはMTBFを変えずMTTRを短縮する
MTBFは平均故障間隔(どれだけ故障せずに動き続けるか)、MTTRは平均修復時間(故障してからどれだけ早く復旧するか)である。フェールオーバは故障の発生自体を減らすわけではないのでMTBFは変わらないが、待機系へ自動で切り替わることで復旧に要する時間が短くなり、MTTRの短縮につながる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。