FTAとFMEAとは?えふてぃーえー・えふえむいーえー
FTAとFMEAとは、故障の解析を、木のどちらの端から辿るかで分かれる2手法。FTAは避けたい重大事象を頂上に置き、ANDゲート・ORゲートで原因へ分解して発生の経路と確率を求める。FMEAは構成要素ごとに起こり得る故障モードを列挙し、影響の大きさ・発生頻度・検出の難しさから重要度を採点して対策の優先順位を付ける。
最終更新:2026-10-06
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航空・宇宙・原子力のように、完成品を全数破壊試験できない領域で、設計段階の机上で危険を洗い出す必要から整えられた。守るべき事象が先に決まっているならFTA、弱点を網羅的に探すならFMEAと、目的で使い分ける。システムアーキテクトでは信頼性設計と設計レビューの手法として、どちらを選ぶかとその理由が問われる。
具体例
FTAはベル研究所がミニットマンミサイルの発射制御系の安全解析のために考案したものが起点で、FMEAは米軍規格MIL-STD-1629Aとして手順化され、現在は自動車業界のIATF 16949やAIAG-VDAのFMEAハンドブックが実施方法を定めている。
試験での引っ掛け
辿る向きが逆で、FTAは結果から原因へ(トップダウン)、FMEAは原因から影響へ(ボトムアップ)である。さらにFMEAは要素ごとの単一故障を積み上げる方式のため、複数の故障が同時に重なって初めて起きる事象を扱えない。その組合せを表せるのはFTAの論理ゲートの側である。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
故障の予防を目的とした解析手法であるFMEAの説明はどれか。
正解:個々のシステム構成要素に起こり得る潜在的な故障モードを特定し、それらの影響度を評価する。
要点:FMEAは部品の故障モードから影響度を評価するボトムアップ手法
FMEA(故障モード影響解析)は、構成要素ごとに起こり得る故障モードを洗い出し、それが上位システムに与える影響の大きさや発生頻度・検知難易度を評価して対策の優先度を決めるボトムアップ型の手法である。上位の事象から原因を木構造で展開するFTAとは向きが逆である点を押さえたい。
出典:令和4年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
故障の予防を目的とした解析手法であるFMEAの説明はどれか。
正解:個々のシステム構成要素に起こり得る潜在的な故障モードを特定し、それらの影響度を評価する。
要点:FMEAは要素の故障モードから影響を評価するボトムアップ解析
FMEA(故障モード影響解析)は、構成要素ごとにどのような故障モードが起こり得るかを洗い出し、それが上位のシステムに与える影響と重大度を評価するボトムアップ型の解析手法である。故障が起きる前に弱点を特定して対策する、予防を目的とした手法である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。