ROI(投資利益率)とは?あーるおーあい
ROI(投資利益率)とは、投資額に対して得られた利益の割合を示す指標。ROI=利益÷投資額×100(%)で表し、金額の大小が異なる案件を同じ物差しで比較できる。プロジェクトの選定や投資の是非を判断する場面で使われ、成果物ではなく便益に責任をもつスポンサや承認組織が、そのプロジェクトを続けるかどうかを判断する基本の指標になる。
最終更新:2026-10-06
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事業部ごとに規模が違うと、利益額だけでは投資の優劣を判断できない。10億円で1億円稼ぐ案と1億円で3,000万円稼ぐ案のどちらへ資金を回すかは、額ではなく効率で比べる必要がある。そこで利益を投資額で割った比が使われるようになった。IT投資でも、システム化企画の妥当性を示す代表指標として使われ、PMは自分のプロジェクトが何をもって成功とされるのかをこの数字で理解しておく必要がある。
具体例
デュポンが1920年代に、多数の事業を共通の尺度で管理するためにROIを軸とした管理体系(デュポン・システム)を確立したのが広まりの起点とされる。実務では、5,000万円を投じて年間1,500万円の効果が得られるならROIは30%と計算する。
試験での引っ掛け
ROIは貨幣の時間価値を考慮しない。回収期間法(PP)も同様で、時間価値を織り込むのはNPV(正味現在価値)とIRR(内部収益率)。また分子の利益が何年ぶんか、分母の投資額に運用費を含むかで値が変わるため、案件を比較するときは定義を揃える。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問22(IPA)
IT投資効果の評価に用いられる手法のうち,ROIによるものはどれか。
正解:投資額を分母に,投資による収益を分子とした比率を算出し,その大小で評価する。
要点:ROIは収益÷投資額の比率で、時間価値を考慮しない指標
ROI(投資利益率)は、投資によって得られた収益を投資額で割った比率であり、値が大きいほど投資効率が高いと評価する。金銭の時間的価値を考慮しない単純な指標である点が、NPVやIRRとの違いである。
出典:令和2年度 10月試験 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(IPA)
新システムの受入れ支援において、利用者への教育訓練に対する教育効果の測定を、カークパトリックモデルの4段階評価を用いて行う。レベル1(Reaction)、レベル…
正解:d
要点:カークパトリックのレベル2は理解度テストで学習到達度を測る
カークパトリックモデルは、レベル1が受講者の反応、レベル2が学習到達度、レベル3が職場での行動変容、レベル4が組織成果という4段階で教育効果を測る。理解度確認テストで習得度合いを測り結果を返す活動は、知識・技能の習得を確認するレベル2にあたる。アンケートはレベル1、行動計画と活用状況の確認はレベル3、組織業績やROIの分析はレベル4である。
出典:令和4年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問18(IPA)
ある業務を新たにシステム化するに当たって、A〜Dのシステム化案の初期費用、運用費及びシステム化によって削減される業務費を試算したところ、表のとおりであった。シス…
正解:D
要点:投資利益率は金額でなく利益÷投資の比率で比較する
利用期間5年で計算すると、投資額は初期費用+運用費×5、削減額は業務費×5となる。Dは投資額15+25=40に対し削減110で利益70、投資利益率は1.75となり最も高い。Aは投資50・利益75で1.5、Bは投資50・利益50で1.0、Cは投資40・利益35で0.875であり、金額の大きさではなく比率で比べる点が要点である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。