保守性の評価指標とは?ほしゅせいのひょうかしひょう
保守性の評価指標とは、ソフトウェアの直しやすさを数値で測るための指標群。障害からの平均修復時間(MTTR)や1件あたりの平均修正工数といった実績側の指標と、直しにくさの原因側を測る循環的複雑度、モジュール間結合度、コメント率などが用いられる。
最終更新:2026-10-06
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保守性は「読みやすい」「直しやすい」という感覚で語られがちで、そのままでは改善の目標にも検収の基準にもできない。数値にして初めて、保守フェーズの費用を見積もれるようになり、開発時に手を打つ根拠が立つ。PM試験では、非機能要件として何を測るか、運用・保守組織へ引き渡す成果物の品質をどう合意するか、という文脈で問われる。
具体例
循環的複雑度はトーマス・マッケーブが提唱した指標で、SonarQubeのような静的解析ツールが自動で算出する。複雑度が基準値を超えたモジュールは分割する、という条件を開発標準に書き込み、平均修正工数の推移と併せて保守性を追跡する。
試験での引っ掛け
平均故障間隔(MTBF)は故障しにくさ=信頼性、稼働率は可用性の指標であって、保守性の指標ではない。保守性に対応するのはMTTRの側。RASISの分類でMTBFとMTTRを取り違えると、そのまま失点する。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
品質の定量的評価の指標のうち、ソフトウェアの保守性の評価指標になるものはどれか。
正解:(修正時間の合計)÷(修正件数)
要点:1件当たりの平均修正時間は保守性の評価指標になる
保守性は、不具合や変更要求が生じたときにどれだけ容易に手を入れられるかを示す品質特性である。1件当たりの平均修正時間は、修正のしやすさを直接測る指標なので保守性の評価に適する。誤り密度は信頼性、移植時に書き換えが必要な行の割合は移植性、改良要求の頻度は利用者の満足度や機能適合性の側面を表す。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。