魔の川とは?まのかわ
魔の川とは、研究と開発の間に横たわる最初の関門で、技術としては成立している成果が、載せる製品も採算の見通しも定まらないまま開発テーマへ昇格せずに終わる状態。技術経営(MOT)では、研究・開発・事業化・産業化という四つの段階の、一つ目の切れ目として置かれる。
最終更新:2026-10-06
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研究部門の評価軸は新規性、開発部門の評価軸は納期・原価・品質で、そもそも物差しが違う。良い原理があっても、どの製品にいつ載せるかが決まらなければ開発側は人を割けない——この評価軸の断絶が障壁の正体であり、資金や量産設備の不足で詰まる後段の障壁とは原因が別になる。技術経営(MOT)の語彙として、どの段階で何が不足して止まったのかを切り分ける形で問われる。
具体例
大学が新方式の電池材料やパワー半導体の原理を実証しても、開発部門が引き取る条件は別にある——既存の工程で量産できるか、単価がどこまで下がるか、どの機種にいつ載せるか。この三つが埋まらない限りテーマにならない。NEDOの委託事業が大学と量産設備を持つ企業を最初から同じ枠組みへ入れているのは、この段差を制度側から埋めるためでもある。
試験での引っ掛け
順序は魔の川(研究→開発)、死の谷(開発→事業化)、ダーウィンの海(事業化→産業化)で、名前と段階の対応を入れ替えて問われやすい。詰まる原因も違い、魔の川は用途と仕様が定まらないこと、死の谷は資金と量産体制の不足、ダーウィンの海は既存製品との競争。「作れたのに売れない」は魔の川ではなくダーウィンの海の側になる。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。