ファブレスとは?ふぁぶれす
ファブレスとは、製造工場を自社で持たず、設計・開発と販売に資源を集中する事業形態。半導体では回路設計とIPの開発だけを担い、前工程の製造をファウンドリー、後工程の組立・検査を専業企業へ委託する。設備投資を負わずに済む代わりに、生産能力の確保と使えるプロセスが委託先の事情に左右される。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
先端プロセスの工場は建設に兆円規模がかかり、投資を回収できるだけの数量を扱える企業しか維持できなくなった。一方で設計だけなら少人数でも成立する。この費用構造の非対称が、垂直統合していた半導体産業を設計と製造へ分ける方向に押した。組込みではシラバス1-3の協業可能性の分析や、部品調達の制約という形でこの構造が現れる。
具体例
Arm が命令セットとコアのIPを提供し、クアルコムやNXPがそれを組み込んだSoCを設計し、TSMCが製造する、という分業でスマートフォン向けSoCは作られている。設計側は委託先のプロセス設計ルールに従うため、製造先を変えると物理設計をやり直すことになる。
試験での引っ掛け
ファブレスとファウンドリーは対立する立場ではなく、分業して補い合う関係である。工場を持たないことは固定費が小さいことを意味せず、EDAツールとIPコアのライセンス費、先端プロセスのマスク費用が設計側に重くのしかかる。自社工場を持ちながら他社製造も使うファブライトやIDMもあり、二分法で覚えると選択肢を外す。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問21(IPA)解説で登場
組込みシステム開発において、製品に搭載するLSIを新規に開発する。LSI設計を自社で行い、LSI製造を外部に委託する場合の委託先として、適切なものはどれか。
正解:ファウンドリー
要点:製造だけを請け負う受託企業がファウンドリー
ファウンドリーは自社ブランド製品をもたず、他社から預かった設計データをもとに半導体の製造工程だけを請け負う企業である。設計は自社で行い製造を外部に任せる場合の委託先はここになる。逆に、製造設備をもたず設計と販売に専念する企業はファブレスメーカーと呼ばれる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。