データ中心アプローチとは?データちゅうしんアプローチ
データ中心アプローチとは、組織で共有されるデータの構造を先に確定させ、業務手順の実装はその上に載せる設計の進め方。DOAと略す。手順は制度改正や運用変更で入れ替わるのに対し、実体と関連の骨格は長く生き残るという観察が根拠で、データベーススペシャリスト試験が概念データモデルの作成から始めるのもこの立場に立つため。
最終更新:2026-10-06
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部門ごとに自前のファイルを持っていた時代は、同じ顧客が営業と経理で別々に管理され、住所変更が片方にしか反映されない不整合が常態だった。プログラムごとにファイルを設計していたため、業務が変わるたびにデータの持ち方まで作り直すことにもなった。共有されるデータの構造を先に決めて全社で1つにすれば、この二重管理と作り直しの両方が消える、というのがこの立場の主張である。
具体例
ジェームズ・マーティンが体系化した情報工学(Information Engineering)はこの立場の代表で、全社のデータモデルを描いてから個別業務の設計に入る。ERwinやER/Studioといったモデリングツールも、モデルを起点にDDLを生成する順序で作られている。
試験での引っ掛け
プロセス中心アプローチ(POA)は処理の流れを先に決める逆向きの立場で、どちらが新しいかではなく何を安定した軸に置くかの違い。オブジェクト指向設計と対立するものでもない——データと振る舞いを一体にするOOと、共有データを先に置くDOAは、話している層が違う。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24(IPA)
データ中心アプローチの特徴はどれか。
正解:対象とする世界をシステムが扱うデータに着目して捉え、扱うデータを実体関連モデルで整理する。
要点:データ中心アプローチはデータ構造を軸に対象世界を整理
データ中心アプローチは、業務の手順ではなく業務が扱うデータそのものに着目して対象世界を捉え、実体と関連の形で構造を整理する設計手法である。業務手順が変わってもデータ構造は比較的安定するため、変更に強い設計になりやすい。よってエが正しい。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの3 技術要素 > 2. データベース設計 > (2) データベースの設計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。