ペネトレーション価格戦略とは?ぺねとれーしょんかかくせんりゃく
ペネトレーション価格戦略とは、新規参入の局面で採算ぎりぎりの低価格を提示し、量を先に押さえてから回収する価格政策。狙いは当初の利益率ではなく普及の速さで、規模の経済と経験効果によって単位原価が下がることを前提に置く。監査では、その前提が事業計画の数値根拠として示されているかを見る。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
価格を決める場面には、早く広く行き渡らせたいという要求と、開発費を早く回収したいという要求が同時に存在する。両方は取れないため、どちらを先に取るかを経営の判断として選ぶ枠組みが要る。この試験でこの語が出るのは、IT投資計画の妥当性を評価する立場から、選ばれた価格政策と回収計画が矛盾していないかを確かめる材料になるためである。
具体例
Amazon の Kindle 端末は本体を抑えた価格で普及させ、電子書籍の販売で回収する構図をとる。監査人がこの型の計画を評価するときは、損益分岐点に到達する時期と、値上げまたは付帯収益が成立する条件が投資稟議に明記され、稼働後に実績で測り直す手続が定められているかを確かめる。
試験での引っ掛け
「新製品は高く売るもの」と決めてかかると取り違える。同じ新製品でも、開発費を早期に回収したいならスキミング(上澄み吸収)で高価格、普及の速さを優先するならペネトレーションで低価格になる。向きが正反対なので、選択の目的から逆算して判別する。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問24(IPA)
ペネトレーション価格戦略の説明はどれか。
正解:新製品の導入期に、市場が受け入れやすい価格を設定し、まずは利益獲得よりも市場シェアの獲得を優先する戦略である。
要点:ペネトレーション価格は低価格で導入し市場シェア獲得を優先する戦略
ペネトレーション(市場浸透)価格戦略は、新製品の導入期にあえて低めの価格を設定し、短期の利益より市場シェアの早期獲得を優先する戦略である。量産による原価低減やネットワーク効果が働く市場で有効になる。対になるのが高価格から始めて利益を先に回収するスキミング(上澄み吸収)価格戦略である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。