集団思考とは?
集団思考とは、結束の強い集団が、和を優先するあまり批判的検討を欠き、不合理な結論に至ってしまう現象。異論が出にくくなることで、リスクの過小評価が起きる。
システム監査技術者試験の過去問では3回出題されています(2018年度〜2025年度)。
しゅうだんしこう
集団思考の意味
結束の強い集団が、和を優先するあまり批判的検討を欠き、不合理な結論に至ってしまう現象。異論が出にくくなることで、リスクの過小評価が起きる。
集団思考の具体例
経営会議で反対意見が出ないまま、検証不十分な大型投資が決定される。
集団思考は試験でどう引っ掛けられる?
集団浅慮とも訳され、集団極性化(リスキーシフト)と混同されやすい。集団思考は和を優先して批判的検討が失われる現象、集団極性化は討議によって結論が極端な方向へ振れる現象。結束が強い集団ほど起きやすい点も逆に覚えない。
集団思考と関連する用語
集団思考が出た過去問
技術者倫理における集団思考の問題点として,アーヴィング・ジャニスが指摘した八つの兆候のうち,"心の警備"の説明として,適切なものはどれか。
正解:集団に新しく加わったメンバなどが異議を唱える場合には,それを阻止して,集団を保護しようとする。
要点:心の警備は異論や不都合な情報を集団に届かせない働き
集団思考の兆候のうち心の警備、いわゆるマインドガードは、集団の合意を揺るがす情報や異論が集団に届かないよう、特定のメンバが門番のように遮る現象を指す。外部からの警告や新規メンバの異議を封じることで、集団は自らの判断が正しいという幻想を保ってしまう。他の選択肢は無謬性の幻想、全員一致の幻想、同調圧力の説明である。
出典:平成30年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問14(IPA)技術者倫理における集団思考の問題点として、アーヴィング・ジャニスが指摘した八つの兆候のうち、“心の警備”の説明として、適切なものはどれか。
正解:集団に新しく加わったメンバなどが異議を唱える場合には、それを阻止して、集団を保護しようとする。
要点:心の警備は不都合な情報や異論を遮断して集団を守る兆候
集団思考(グループシンク)を論じたジャニスは、その兆候の一つに「心の警備(マインドガード)」を挙げた。これは一部のメンバが、集団の合意を揺るがす情報や異論を他のメンバに届かないよう遮断し、都合の悪い事実から集団を守ろうとする振る舞いを指す。似た兆候である無謬性の幻想、斉一性の圧力、沈黙を同意とみなす見かけ上の全員一致との区別が問われている。
出典:令和2年度 10月 システム監査技術者試験 am2 問15(IPA)技術者倫理の遵守を妨げる要因の一つとして、集団思考というものがある。集団思考の説明として、適切なものはどれか。
正解:強い連帯性をもつチームが自らへの批判的思考を欠いて、不合理な合意へと達すること
要点:集団思考は結束の強い集団が批判を欠き不合理な合意に至る現象
集団思考(groupthink)は、結束の強い集団において、和を乱すまいとする力が働いた結果、批判的な検討が行われないまま不合理な結論へ全員が同調してしまう現象である。反対意見が言い出しにくい、疑問を抱いても自分だけだと思い込む、といった心理が重なることで起きる。技術者倫理の文脈では、内部の異論が封じられて不正や安全軽視が見過ごされる原因として挙げられ、他の阻害要因である権威への服従や意志の弱さとは、集団の力学が働く点で区別される。
出典:令和7年度 秋期 システム監査技術者試験 am2 問15(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。