モンテカルロ法とは?もんてかるろほう
モンテカルロ法とは、入力の不確実性を確率分布として与え、乱数で多数回の試行を回して結果の分布を得る手法。単一の見込み値ではなく「工期が6か月以内に収まる確率は40%、8か月なら85%」といった形で答えが出るため、投資判断やリスクの定量化で使う。ST試験では、見積りの幅を経営へ示すための道具として問われる。
最終更新:2026-10-06
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事業計画も工期見積りも、根拠になる数字は一つに決まらない。それでも最頻値だけを足し上げて一本の計画にすると、遅れる要因は積み上がるのに前倒しの余地は無いという非対称性が消え、計画は必ず楽観へ寄る。各要素をばらつきごと持ち込んで多数回試すことで、この偏りを表に出せる。経営会議では「単一の見込み額ではなく、80%の確率で収まる金額を予備費の根拠として置きたい」と説明すると、予備費が担当者の弱気ではなく計算結果として承認しやすくなる。
具体例
Microsoft ExcelのアドインであるOracle Crystal Ballや@RISKが実務で広く使われ、新規事業のNPV(正味現在価値)を、需要・単価・原価の分布から数万回試行して算出する。基幹システム刷新の予備費を決める場面でも、主要工程の期間を三点見積り(楽観・最頻・悲観)で与えて試行し、80%点と50%点の差額を予備費として稟議に載せる使い方をする。
試験での引っ掛け
個々の作業の最頻値を単純に足した合計と、試行結果の中央値は一致しない。複数の経路が合流する点では遅い側が支配するため(合流バイアス)、単純合計は必ず楽観へ寄る。もう一つは入力の質の問題で、分布の置き方が根拠のない当て推量なら、試行回数をいくら増やしても精度は上がらない——桁数の多い出力が、そのまま信頼度の高さを意味するわけではない。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。